アッカ<3764.Q>、NTTドコモ<9437.T>のFOMA利用しMVNOサービス提供
[東京 14日 ロイター] アッカ・ネットワークス(3764.Q: 株価, ニュース, レポート)は14日、NTTドコモ(9437.T: 株価, ニュース, レポート)から携帯電話向け回線を借り受け、仮想移動体通信事業者(MVNO)としてサービスを提供することで基本合意したと発表した。アッカの主力事業は電話回線を利用した高速通信(ADSL)サービスだが、足元では加入者数が頭打ちとなっている。今後は、移動体通信分野への事業拡大を進めていきたい考え。
アッカはドコモの高速データ通信(HSDPA)網を利用し、FOMAデータ通信専用の端末を通じた法人向けのインターネット接続サービス提供などを5月めどに実施する方針。NTTコミュニケーションズ(東京都千代田区)、ウィルコム(東京都港区)とともに固定と無線のブロードバンド通信を融合させたサービス提供に向けて共同検討を始めたことも発表。無線LANに関連しては、ベンチャー企業のトリプレットゲート(東京都品川区)と共同実験を進めるとした。
都内で会見した木村正治社長は2010年度の売上高について、こうした新規事業による60─70億円程度の押し上げが縮小するADSL事業を補い、全体では07年度並みの350億円程度にしたいと語った。
08年度の配当予想は07年度見込みの5000円の1.5倍となる7500円としており、連結配当性向は7割近くに達する。新たな成長戦略に向けて大規模な投資が必要ないことや、成果が出るまでに時間がかかることなどを明らかにし、「手元流動性が90億円ある。足元を見据えて、現時点で還元できる利益は株主に還元したい」と説明した。成長戦略が順調に展開できれば、来期以降も同水準の配当を「是非維持したい」と述べた。
木村社長は、3月末に予定する定時株主総会に向けて同社筆頭株主のイー・アクセス(9427.T: 株価, ニュース, レポート)がアッカの取締役交代を求める提案をしていることに触れ、あらためてイー・アクセスの提案に反対する意向を示した。木村社長は、自社の企業価値向上策への理解を求めるために大株主10社程度に説明したと述べ、少なくとも一部株主からは理解を得ているとの見方を示した。今後の対応については、自社の株主構成を詳細に分析し、個人株主へのアピールを含めて対策を決めたいとした。
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