UPDATE1: アドテスト<6857.T>が消耗品ビジネスでM&Aの可能性、事業モデルの転換視野

2008年 02月 8日 18:12 JST
 
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 [仙台 8日 ロイター] アドバンテスト(6857.T: 株価, ニュース, レポート)の丸山利雄社長は8日、ロイターの取材に応じ、半導体試験装置の消耗品であるプローブカードを手がけることに関心を示し、技術力向上や販路開拓に向けた時間を節約するためのM&A(合併・吸収)も選択肢の一つとの認識を示した。既存事業である半導体試験装置に加え、半導体市況に左右されにくい消耗品ビジネスを手がけることで、業績の安定化を図りたい考え。

 丸山社長は、現在の主力事業である半導体試験装置のビジネスは「(市況が)悪いときと良いときで(業績が)振られる」と説明。一方、消耗品ビジネスは「シクリカル(循環的)でない、魅力的なビジネス」と述べた。トナーなどの消耗品ビジネスで経営の安定化を図っている複写機メーカーと同様のビジネスモデルへの転換を視野に入れている。

 プローブカードは、半導体試験装置の稼働時に不可欠な部品のため、最先端製品を開発してもプローブカードの開発が間に合わなければ需要家の要求に応え難いとし、自前で手がけることのメリットも強調した。ただ、現時点で具体的に公表できることはないとした。

 主要なプローブカードメーカーとしては、米フォームファクター(FORM.O: 株価, 企業情報, レポート)、日本電子材料(6855.T: 株価, ニュース, レポート)、日本マイクロニクス(6871.Q: 株価, ニュース, レポート)などがある。

 丸山社長は、今後の状況を見て「(市況が)上がってくるようなら、(既存ビジネスに)思い切って投資して差別化を進め、次に(市況が)上がったときにマーケットシェアを一気に取るという考え方もある」と述べた。ただ、すでに経営企画室で、M&Aや事業提携、既存ビジネスに近接した領域での新ビジネスの可能性を検討しているとも説明し、市況の低迷が長期化するならば「別のビジネスも考えなければいけない」などと事業エリアの拡大に意欲を示した。

 M&Aや提携の意志決定時期は、プローブカード分野では、汎用的なローエンド商品と高機能なハイエンド商品とともに「待ったなし。時期的に早いだろう」と述べた。

 同社は昨年12月末現在で現金を1442億円保有しており、M&Aに向けた新株発行などは「いまのところない」とした。

 アドバンテストは1月、DRAMを中心とした半導体市況低迷のあおりを受け、2008年3月期の営業利益見通しを従来予想からほぼ半減となる240億円へと下方修正していた。

 <配当を落とす考えない>

 一方、丸山社長は、株主還元は重要と述べたが、昨年実施した自己株取得では株価の反応が薄かったなどと説明し「必要とあればやるが、いますぐの自社株買いはない」とした。

 ただ、配当政策は重要とし「配当の額を落とす考えは全くない。悪いときも良いときもずっとやってきた。基本だ」と述べた。同社は、08年3月期の年間配当予想を50円としている。

 
 

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