UPDATE1: ソフトバンク<9984.T>の08年3月期営業利益は2ケタ増益、携帯事業が寄与
[東京 8日 ロイター] ソフトバンク(9984.T: 株価, ニュース, レポート)が8日に発表した2008年3月期業績は、営業利益が前年比19.6%増の3242億円となり、創業以来初めて3000億円の大台を超えた。特に携帯電話事業やインターネット関連子会社のヤフー(4689.T: 株価, ニュース, レポート)が伸長し、利益押し上げに貢献した。ロイターエスティメーツによる主要アナリスト13人の事前予想平均値3354億円を下回った。
携帯電話を扱う移動体通信事業の営業利益は前年比12.1%増の1746億円だった。06年4月から連結対象となった子会社ソフトバンクモバイルが通年で寄与したほか、携帯電話の新規契約件数や端末の販売台数が順調に増加した。ヤフーのインターネット・カルチャー事業の営業利益は、同19.4%増の1152億円だった。検索連動広告など広告収入が堅調に伸びた。
売上高は同9.1%増の2兆7762億円、経常利益は持分法適用関連会社の子会社による上場に伴う利益計上などで同68.6%増の2586億円、当期利益は子会社による投資有価証券売却益などがあり277.0%増の1086億円だった。年間配当は、07年3月期と変わらず2.5円とした。
設備投資は同24.6%減の2937億円だった。移動体通信への投資が同731億円減の2353億円と大きく縮小。孫社長は「大きな投資はピークを過ぎた」と語った。
同社は09年3月期の業績予想を発表していないが、ロイターエスティメーツによる主要アナリスト13人の予想平均値は3559億円となっている。
<無議決権優先株式発行に向け定款変更へ>
一方、同社は無議決権優先株式の発行が可能となるよう、6月25日の定時株主総会に定款の一部変更を付議すると発表した。7月をめどに無議決権優先株式を含めた種類株式の上場規則が制定される予定であることに対応する。
孫社長は、ソフトバンクの株主には個人投資家が多いと説明し「より(高い)配当を求める投資家の選択の幅を広げたい」と語った。会見後、記者団に対し「無議決権を使って(企業)買収するなど、道具を調える」ことも、目的の1つとした。ただ、流動性の観点から「(優先株が)TOPIX(東証株価指数)に組み込まれないようなら発行はしない」(孫社長)とした。
定款には、発行可能株式総数の項目に、第1種優先株式の発行可能種類株式総数を18億株とすることを盛り込むなどの変更を加える考え。現実に発行する場合には、既存株主に対し無償による割り当てを実施し、選択の機会を提供するとしている。
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(ロイター日本語ニュース、平田 紀之記者)
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