UPDATE3: クレジット市場動向=埼玉県の地方債に買い、CDS指数が小幅上昇

2008年 06月 5日 17:57 JST
 
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<対国債スプレッド>

政保債(公営)10年  7.5─ 8bp  銀行債(みずほ)5年 19─20bp

地方債(都債)10年 12.0─13bp  電力債(東電)10年 18─19bp

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 [東京 5日 ロイター] 一般債市場では、4日に起債した期間10年の埼玉県

<0#0110=JFI>の地方債にスプレッドを評価した投資家からの買いが入った。スプレッドは

13ベーシスポイント(bp)程度。クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場

では、指標となるiTraxxJapanシリーズ9ITXCK5JA=GFIのプレミアムは小幅

上昇した。4日の米国株式市場がさえない展開となったことや、5日の東京株式市場で日

経平均.N225が反落したことからワイドニング圧力がかかった。

 埼玉県の地方債について、ある国内証券のディーラーは「スプレッドの水準から判断し

て、投資家の需要は強い。セカンダリー・マーケットでの売り物を無理なく吸収した」と

述べた。埼玉県債の発行条件は4日、期間10年、発行額200億円、利率1.87%、

応募者利回り1.874%で決まった。

 不動産、建設セクターの相次ぐ格下げで、マーケットでは同セクターの信用力に対する

警戒感が強まっている。日本格付研究所(JCR)は4日、アーバンコーポレイション

8868.T<0#8868=JFI>の長期優先債務格付けをBBB─からBB+に引き下げ、クレジッ

ト・モニター(ネガティブ)の対象とした。JCRは5月30日に、スルガコーポレーシ

ョン1880.T<0#1880=JFI>の長期優先債務格付けをBBからCCCに、ゼファー8882.T

<0#8882=JFI>の長期優先債務格付けをBBB─からBB─に引き下げている。相次ぐ格下

げについて、ある国内証券のアナリストは「低格付け債全体に不安感が強まる恐れがあ

る」と述べた。

 5日は、国内普通社債(SB)、財投機関債、地方債など起債ラッシュとなった。SB

で松下電工(6991.T: 株価, ニュース, レポート)<0#6991=JFI>など計6銘柄・総額1040億円、財投機関債で中小企

業金融公庫<0#0910=JFI>など8銘柄・総額2200億円、地方債で兵庫県<0#0106=JFI>

など計4銘柄・総額1250億円が発行条件を決めた。

 共同発行市場公募地方債<0#0128=JFI>の発行条件は、期間10年、発行額1000億

円、利率1.88%、応募者利回り1.882%。利率は5月債から0.14%ポイント

引き上げられた。スプレッドは11bpで、5月債から3bp程度タイト化した。マーケ

ットでは、利率の絶対値を評価した地方の投資家の需要を背景に順調に販売できたとみて

いる。

 公営企業金融公庫<0#0906=JFI>は5日、期間10年・20年、発行総額900億円の財

投機関債の発行条件を決定した。10年債は利率1.97%、応募者利回り1.972

%、スプレッド20bp、20年債は2.50%、2.501%、17bp。スプレッド

について、ある投信投資顧問の運用担当者は「無理なく売れる水準に設定された」と述べ

た。

 大阪市<0#0150=JFI>は5日、期間20年、発行額50億円、利率2.50%、応募者利

回り2.511%、スプレッド17bpで発行条件を決めた。主な販売先は、生損保、公

的な機関、信託、投信投資顧問など中央の投資家となった。

 6日は、地方債で神奈川県<0#0103=JFI>など、政保債で関西国際空港<0#0936=JFI>が利

率などの発行条件を決める方向にある。

 CDS市場では、指標となるiTraxxJapanシリーズ9のプレミアムは小幅上

昇した。プレミアムは4日から2bp程度上回る水準となる91bp、92bp、

91.5bpで推移した。シリーズ9のプレミアムについて、ある国内証券のクレジット

アナリストは「4日の米国株式市場が、インフレ懸念やムーディーズの米金融保証大手2

社の格付け見通しを引き下げる方向としたことで、さえない展開となったことや、5日の

東京株式市場で日経平均が反落したことからワイドニング圧力がかかった」と述べた。

ムーディーズ・インベスターズ・サービスは4日、米MBIA(MBI.N: 株価, 企業情報, レポート)とアムバック・フ

ィナンシャル(ABK.N: 株価, 企業情報, レポート)の金融保証(モノライン)子会社の格付けを現在の最上級から引き

下げる方向で見直すと発表した。「S&Pが米大手証券3社を格下げしたことに加え、

今回のムーディーズの発表により、米国がクレジット危機の最悪期を脱したとの見方を

修正する必要性が出てきた」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 個別では、ノンバンクが活発に取引された。アコム(8572.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8572=JFI>が4日比較で

10bp程度ワイドの125bpと130bp、プロミス(8574.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8574=JFI>も10

bp程度ワイドの130bp、アイフル(8515.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8515=JFI>は260bp、武富士

(8564.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8564=JFI>は230bp、三洋信販<0#8573=JFI>は125bpの横ばい圏での

取引。

 東芝(6502.T: 株価, ニュース, レポート)<0#6502=JFI>は75bp、NEC(6701.T: 株価, ニュース, レポート)<0#6701=JFI>は47bp、三井

不動産(8801.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8801=JFI>が40bpで横ばい圏での取引。ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)

<0#6758=JFI>は30bp、カシオ計算機(6952.T: 株価, ニュース, レポート)が36.5bp、農林中央金庫

<0#0953=JFI>のドル建てシニアが65bpで取引された。

 <CP発行市場>

 CP市場の発行総額は1000億円程度となった。発行レートは横ばい。a1格の建設

・300億円(6月下旬期日、0.67%割れ)、a1+格の電力・40億円(6月下旬

期日、0.57%台半ば)、a1格のその他金融・20億円(9月中旬期日、0.70%

割れ)などの発行が観測されている。

CDSの情報は、JBOND33MARKITCDSITXCK5JA=GFIをダブルクリックしてご覧下

  さい。なお、契約によっては、ご覧頂けないこともあります。

 
 

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