追加:〔ロイターサミット〕海外投資家との国内案件での提携、年内にも具体化へ=オリックス不動産社長

2009年 06月 24日 19:46 JST
 
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*国内不動産市場に関する発言内容を加えました。

 

 [東京 24日 ロイター] オリックス不動産(東京都港区)の山谷佳之社長は24日、複数の海外投資家と国内の不動産投資案件で提携交渉を進めており、年内にも具体化させたいと述べた。ロイター・グローバル・リアルエステート・サミットで明らかにした。

 オリックス不動産はオリックス(8591.T: 株価, ニュース, レポート)の不動産子会社で、山谷社長はオリックス本体の専務執行役と不動産事業本部長も兼任している。オリックスグループには不動産投資信託(REIT)のオリックス不動産投資法人(8954.T: 株価, ニュース, レポート)があるが、山谷社長はREIT市場が回復すれば、重複しない分野での新規REITを設立する可能性もある、と語った。

 

 <海外企業との提携交渉>

 オリックスの梁瀬行雄社長は4月1日に行ったロイターとのインタビューで、不動産事業は引き続き中核を担うとの考えを示した上で、金融危機の影響で値下がりが著しい不動産などを対象に今後数千億円規模の投資を実施していく方針を明らかにした。

 この計画に関してオリックス不動産の山谷社長は、「海外の資本を有する複数の会社と提携の話しを進めており、秋口か、もしくは年内にも具体化させ、発表したい」と語った。提携先や投資対象についての具体的な言及は控えたが、投資の規模やカテゴリーの異なる案件について同時並行で交渉を進めているという。投資形態については「我々自身が資金調達の全部を負担するということではない」とし、ファンドやREITを組成する可能性もあると述べた。

 

 <新規REIT設立の可能性>

 国内のREIT業界では、信用不安や相場不振を背景に、親会社の経営破たんや運用会社の主要株主交代が増えるなど再編の動きが広がりつつある。山谷社長はREIT市場の見通しについて「政策の支援もあり、秋口くらいには回復するチャンスはある」としたうえで、相場が回復した場合は、新たなREITの設立について検討する可能性もあると語った。既存のオリックス不動産投資法人は首都圏のオフィスビルや物流施設などに投資しており、重複しない住宅(レジデンシャル)や商業施設を投資対象とするREITの立ち上げについて「チャンスがあれば前向きに考えて行く」と述べた。ただしその前提として「優良とされる既存REITの株価がまず戻ることが必要」と指摘した。 

 他のREITのスポンサーになる可能性については「再編の中でチャンスがあれば前向きに検討する」方針を示したが、この件についても「不動産ビジネスの将来像を頭に置いて本当に必要なのか、かなり突っ込んで考える必要がある」と慎重姿勢を示した。

 今月17日には大和証券グループ本社(8601.T: 株価, ニュース, レポート)が、ダヴィンチホールディングス(4314.OJ: 株価, 企業情報, レポート)からREIT大手のDAオフィス投資法人(8976.T: 株価, ニュース, レポート)の運用会社、ダヴィンチ・セレクト(東京都中央区)の全株式を取得するとともに、DAオフィス投資法人が実施する100億円の第三者割当増資を引き受けると発表。三菱地所(8802.T: 株価, ニュース, レポート)の木村恵司社長は同日行ったロイターとのインタビューで「われわれとしても、いいREITがあれば買収はあり得ると思う」と述べ、現在手がけていない商業物件や住宅物件を投資対象とするREITの買収に関心を示した。

 

 <国内不動産市場の見通し>

 

 足元の不動産市況について山谷社長は「マンション市場も動き出し、小さな投資案件も動き出した。昨年12月から今年2月を最悪期とするなら、少し良くなってきた」との見方を示した。今後の見通しについても、金融機関による貸し出し姿勢が徐々に改善に向かい、「全体感としては良くなっていくと思う」と述べた。ただ不動産業界をめぐる環境としては、「まだ予断を許さない状況」が続いており、今後も破たんするケースが出てくる可能性はあると指摘した。

 一方、同社のファイナンスの状況について同社長は「問題はない」と語った。山谷社長によると、同社の不動産ポートフォリオは実需に根ざした物件の割合が高く、分散も効いていることが奏功している。ただ、今後の投資については「調達でレバレッジをかける形の案件はかなり手控えていかないといけない」と慎重な構えを見せた。

 

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(ロイターニュース 大林優香記者、勝村麻利子記者;取材協力 岡村慧記者;編集 村山圭一郎)

 
 

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