再送:インタビュー: ルネサスとの統合で300ミリの2工場を維持、営業利益率5%必要=山口NECエレ<6723.T>社長

2009年 07月 3日 08:00 JST
 
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*以下の記事は2日午後10時47分に配信しました。

 [川崎 2日 ロイター] 半導体大手NECエレクトロニクス(6723.T: 株価, ニュース, レポート)の山口純史社長は2日、ロイターのインタビューに応じ、来年4月に目指している同業ルネサステクノロジ(東京都千代田区)との統合に関連し、NECエレが山形県で、ルネサスが茨城県でそれぞれ操業する直径300ミリのシリコンウェハーを用いる半導体工場を維持する意向だと明らかにした。「(ウェハーの)大口径化を進めていくほどコストが下がる。片方に寄せていくことは多分ない」としている。統合会社の営業利益率目標は5%が最低限の水準との認識を示した。

 NECエレとルネサスは4月27日、来年4月1日に事業統合することで協議を開始すると発表。7月末をめどとする統合契約の締結に向けてデュー・デリジェンス(資産査定)を進めている。

 山口氏(6月25日社長就任)は5月11日の記者会見で、両社の統合では工場など資産の軽量化を進める「アセット・ライト」を進めるべきとの考えを示した。その際に同氏は、300ミリウェハーを用いる2工場(NECセミコンダクターズ山形鶴岡工場、ルネサス那珂事業所)が統合後に併存することについて「今の段階では分からない。交渉の中で考える」と、NECエレ側の意向を明確にしなかった。

 同社長はインタビューで「両方とも残ると思う。将来的には山形にルネサスの製品を、那珂にも(NECエレの製品を)流していける」と、2工場を相互活用すべきとの考えを示した。両社の製品をそれぞれの工場で生産可能かどうかについては「無理ということではない。調べてみないと分からないが、どうするかはこれから」としている。

 <設備投資は最低限で>

 山口社長は、統合会社の営業利益率について「正式にはこれからだが、5%は最低限達成しなくてはいけない。そうしないと会社は回らないし、倒産してしまう」と語った。2009年3月期の営業損益はNECエレが683億円、ルネサスが957億円のそれぞれ赤字。10年3月期はNECエレが営業黒字化を目指すが、ルネサスは営業赤字が続く見通し。統合会社の収益目標などの事業計画の発表は「来年4月以降になると思う」(山口社長)という。

 300ミリの主力2工場を維持する方向を示した山口社長だが、設備投資の抑制などアセット・ライトの方針は変わらないとしている。NECエレの10年3月期の設備投資計画は360億円で、5年前の実績(約1600億円)の2割強の水準に落とす。同社長は「投資に関しては極力ミニマムでやっていく」とし、ルネサスについても「多分同じようになる」と述べた。

 <ハイブリッド車で半導体需要は1.5倍>

 アセット・ライトを強調しながら、垂直統合型半導体メーカー(IDM)のビジネスモデルは堅持する考え。「信頼性、長期供給が重要になる自動車向けはIDMのビジネスモデルが競争力の源泉になる」(山口社長)と強調。NECエレ、ルネサスとも昨年秋以降の経済危機に伴う自動車販売の急減が業績悪化の主因となったが、自動車は依然成長が期待できる分野だという。「ハイブリッド車、電気自動車が出てくると半導体の容量は飛躍的に増える。ハイブリッド車は従来車に比べ1.5倍くらいの半導体を搭載するし、電気自動車になるともっと積む」(同)と力説する。

 <本格回復は11年以降>

 足元の半導体受注状況について山口社長は「(2007年の)ピークの7割くらいに受注が回復してきた」と説明。地域別には中国が、製品別には自動車向けやデジタル家電向けが回復をけん引しているという。今年1―3月には43%だった工場稼働率は4―6月期に50%強に回復し、7―9月期は「60%強まで戻る」(同)としている。本格回復の時期について同社長は「ピークに戻るのは11年か12年くらい」と述べた。

(インタビューアー 浜田健太郎、根岸真由美)

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 (ロイター日本語ニュース、浜田健太郎)

 
 

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