UPDATE3: 三越伊勢丹<3099.T>の10年3月期、売り上げ下方修正もコスト削減で利益確保へ
*会見の内容と中計の詳細を加えました。
[東京 9日 ロイター] 三越伊勢丹ホールディングス(3099.T: 株価, ニュース, レポート)は9日、2010年3月期の連結営業利益予想を前年比89.8%減の20億円で据え置くと発表した。厳しい消費環境が続いており、売上高予想は100億円下方修正したものの、販売管理費の削減を進め、利益を確保する。
営業利益予想は、トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト10人の予測平均値37億円を46.3%下回っている。
<09年4―9月期営業損益は赤字に転落>
売上高予想は1兆3100億円から1兆3000億円(前年比8.9%減)に引き下げた。買収した北海道の老舗百貨店丸井今井の売上げが下期だけで270億円加わるものの、店舗閉鎖の影響160億円や売り上げ不振が減収要因となっている。
厳しい売り上げの低迷が続く中で、下期も43億円の販売管理費削減を実施し、年間で158億円を削減する予定。こうしたコスト削減で、利益予想は従来計画を確保したい考え。
三越池袋店の売却益約160億円を特別利益に計上するため、当期利益予想は200億円(前年比327.1%増)と大幅に増加する。
今回の業績予想には、三越と伊勢丹の早期退職制度拡充の影響は含んでおらず、11月末の募集の締め切りを経て、業績への影響は12月半ばにも開示したいとしている。
2009年4―9月連結営業損益は4億円の赤字に転落した。前年同期は112億円の黒字だった。売上高が前年同期比12.5%減の6171億円にとどまり、コスト削減を進めたものの、売り上げ減による粗利益減少をカバーできなかった。
<中期計画は実質下方修正、12年度までは売り上げ増見込めず>
決算と同時に、2013年3月期に連結営業利益200億円以上を目指す3カ年中期計画を発表した。2010年3月期予想の20億円からは10倍の利益増となる。13年3月期まで売り上げ増は見込んでおらず、コスト削減を中心に利益を確保する計画となっている。また、2011年3月期から13年3月期までの中計期間中に旗艦店の強化などに1100億円の投資を計画している。
同社は、昨年11月に2012年3月期の営業利益500億円、3カ年の投資1600億円という中期計画を打ち出していた。石塚邦雄社長は会見で「12年3月期の500億円目標はあまりにも難しく、下方修正した」と述べた。
売上高は前年比でマイナスが続き、13年3月期にようやく前年比フラットになることを前提としている。売り上げ増が見込めない中で、3年間で185億円のコスト削減を実施。自社販売比率の引き上げなどによる差益(粗利)改善によって175億円を確保し、200億円の営業利益を達成したいとしている。石塚社長は「185億円のコスト削減をしなければ、利益の上乗せができない。あらゆる施策を講じて進めたい」と、決意を語った。
中計中は、成長事業の育成に注力する。アジア百貨店事業を拡大させるため、2010年3月までに中国持株会社を設立する。海外店舗での利益は現状20億円程度だが「3年間で5割増し、10億円程度を上積みしたい」(石塚社長)という。また、カード事業やソリューションビジネスの拡大にも力を入れる。
3カ年での投資1100億円のうち、旗艦3店舗に420億円、システム・カード事業に130億円、海外等成長事業に90億円を振り向ける方針。ただ、投資計画については、早期に回収できる投資ならば、枠にとらわれずに実施する可能性もあるとしている。
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(ロイター日本語ニュース 清水 律子記者)
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