パルコ<8251.T>株、CB転換価格近くまで株価上昇すれば売却も検討=森トラスト社長
[東京 3日 ロイター] 森トラスト(東京都港区)の森章社長は3日、ロイターとのインタビューで、パルコ(8251.T: 株価, ニュース, レポート)が日本政策投資銀行(DBJ)を引受先として発行する新株予約権付社債(転換社債:CB)について、発行に反対する考えに変わりはないと述べた。CB発行差し止め請求や敵対的な株式公開買い付け(TOB)は考えていないものの、株価が転換価格である790円近くまで上昇すれば、パルコ株の売却も検討する。さらに、既存株主と歩調を合わせたり、パルコを傘下に置きたいとする第3の会社との連携などにより、株主総会でパルコの現経営陣を退陣に追い込むことも選択肢だと指摘した。払込期日である9月9日までに特別な対応は考えておらず、その後の既存株主の行動や株価動向などを見守ることになる。
森社長は、パルコのCB発行について、反対のスタンスに「変わりはない」と表明した。森トラストは、パルコに対して、年初来、中国進出などの計画と併せ、第三者割当増資で150―200億円の資金を供給し、持ち株比率を現行の約33%から45―49%に引き上げる提案を行っていたという。この提案に対する明確な回答がない中で、前日になって突然、DBJに対する第三者割当増資の説明があったという。
今後の対応について、森社長は、9日の払い込み期日まで「何もしない。放っておく」と述べた。
敵対的TOBを実施する方針はなく、その後の対応としては「(転換価格の)790円近くになったら売ってしまうかもしれない」とした。株式を売却できる水準まで株価が上がらない場合には「既存の株主と組んで、定時株主総会で社長を更迭するというケースがある。定時株主総会前に(反対の機運が)盛り上がれば、臨時株主総会もある。パルコを影響下に置きたいというところが出てくれば、その社がパルコ株を買い、森トラストと併せて保有株比率が50%以上になることもある」などと述べた。
パルコは8月25日、DBJを引受先として、第三者割当による150億円のCB発行を発表。中期経営計画達成に向けた戦略的投資資金の調達に加え、中国での事業展開や財務戦略などで協力を得るとした。DBJは約18%の株式を保有する第2位株主に躍り出るほか、筆頭株主の森トラストの持ち株比率は、約33%から約27%に低下する。
DBJとパルコとの契約期間は2013年8月25日までの3年間で、最大2年間の延長がある。DBJは当初1年間、CBを普通株式に転換できない条項が付いている。DBJとしては、パルコの企業価値向上を図ったうえで、エグジットする予定だ。
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