来週のクレジット市場=一般債需給にピークアウト感も、CDSは米金融機関にらみ神経質な展開

2009年 07月 10日 17:12 JST
 
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<対国債スプレッド>

政保債(地方公)10年 5.5─6.0bp 銀行債(みずほ)5年 34─35bp

地方債(都債) 10年 9.0─ 10bp 電力債(東電)10年 15─16bp

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 [東京 10日 ロイター] 来週のクレジット市場では、一般債の需給にピークアウ

ト感が浮上してきそうだ。景気楽観論の後退でリスク回避の動きが加速しており、好需給

を背景に進展してきたスプレッドのタイト化に対する警戒感が強まるとの見方が出てい

る。クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、来週発表される米金融機関

の第2・四半期決算をにらんで神経質な展開が予想される。トレーディング部門などで高

収益を上げるとの見通しがある一方で、ローン業務の損失計上などの収益圧迫要因も見込

まれており、決算内容を読みきれない面がある。

 一般債市場では期初から良好な状態を保ってきた需給への不安感がくすぶり始めた。6

月日銀短観や5月機械受注などで市場予想を下回ったことをきっかけに景気回復に懐疑的

な見方が浮上。株式相場が調整色を深めるなどリスク回避の動きが顕在化すると、一般債

市場では地方債や国内普通社債(SB)の急激なタイト化にブレーキがかかった。「利回

り水準の急低下で水準的な投資妙味も薄れていることも投資家の動きを鈍くさせている」

(国内証券)という。

 来週は米国で6月米小売売上高や6月米鉱工業生産など重要指標が相次ぐほか、米企業

の決算発表が本格化する。「市場が織り込んできた景気回復期待と反する内容が出てくれ

ば、内外株価は下値を試すのではないか」(国内金融機関)との見方もある。株安が進め

ばリスク許容度が低下して投資家の一般債投資は慎重になる可能性もある。4月以降、投

資家の買い遅れなどの需給優先の地合いがタイト化を促したが、市場では「今後は円滑な

消化に向けて投資家からリスクに見合うスプレッドが要求されるのではないか」(国内金

融機関)として潮目の変化を指摘する声が出ている。

 来週は、国内SBで電力や鉄道、銀行などの有力企業、地方債でも東京都<0#0100=JFI>

と愛知県<0#0108=JFI>が10年、大阪府<0#0104=JFI>と名古屋市<0#0151=JFI>が5年を選

択して発行に踏み切るなど起債ラッシュが続く見通し。

 <CDSは取引手控え、米金融機関決算が波乱ならワイドも>

 CDS市場では、米金融機関の第2・四半期決算が焦点となるため、決算内容を確認で

きるまでは積極的に取引するまでに至らない見通し。マーケットでは、ポジションを一方

向に傾けにくいとの見方が出ている。

 14日のゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)<0#1222=JFI>の決算発表を皮切りに、来週はJ

Pモルガン・チェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)<0#1212=JFI>、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)<BAC.

N><0#1237=JFI>、シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)<0#1226=JFI>が決算発表を控える。トレーディン

グ部門、株式・債券など引受部門が好調なことから好決算になるとの楽観的な見方がある

ものの、デフォルト急増によるローンの不良債権化から貸倒引当金の積み増し・償却やク

レジット損失の拡大に加え、1─3月期の負債の簿価下げの反動が収益の圧迫要因になる

との警戒感がある。想定外の決算となれば、強烈なワイド化圧力がかかるとの見方があっ

た。一方、決算で波乱がなければタイト化の勢いが増す場面が想定される。「もっとも、

世界景気に対する楽観的な見方が後退していることを踏まえれば、タイト化も限定的」

(外資系証券)との指摘があった。

 日本企業の2009年4─6月期決算発表が7月下旬から本格化する。ある銀行系証券

のディーラーは「輸出関連を中心に厳しい決算が見込まれており、ワイド化は避けられな

い」と述べた。

 

 指標となるiTraxxJapanシリーズ11ITJJP5Y=GFのプレミアムは今週、一

時260ベーシスポイント(bp)までワイド化したが、その後は信用リスクを取るプロ

テクションの売りが勢いを増して215bpまでタイト化する局面があった。指数につい

て、ある外資系証券のディーラーは「信用リスクを回避するプロテクションの買いポジシ

ョンを組んでいた海外ヘッジファンドが利益を確定させるために、プロテクションの売り

を積極的に行った結果、一気にタイト化した」と指摘。米金融機関の決算発表を前にいっ

たん利益を確定させて、ポジションをフラット化させたとの見方が出ていた。

CDSの情報は、<JPN/CDS1>MARKITCDSITJJP5Y=GFをダブルクリックしてご覧下

  さい。なお、契約によっては、ご覧頂けないこともあります。

 
 

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