UPDATE1: 野村HD<8604.T>、9月までにグローバル・プライムブローカレッジ事業開始
[シンガポール 6日 ロイター] 野村ホールディングス(8604.T: 株価, ニュース, レポート)は、9月までにグローバル・プライムブローカレッジ事業を開始する計画。金融危機でヘッジファンド向け事業に参入する機会がもたらされたという。同社幹部が6日明らかにした。
野村HDのアジア太平洋証券部門を率いるSiggi Thorkelsson氏は、ロイターとのインタビューで、ヘッジファンド向けに資産の決済などのサービスを行うプライムブローカレッジ事業について「この業界に過去1年起こったことを踏まえると非常に興味深い機会にきていると考えている」と述べた。
プライムブローカレッジの分野では、以前からゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)やモルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)などが大きなシェアを握っており、Thorkelsson氏によると野村HDはこの分野にはまだ積極的に進出していない。
同氏は「これまでは、この分野は数社が大きなシェアを握っていたため、参入のハードルが高かった。今はこうした会社がシェアを落としたため、参入の余地が生まれた」と述べた。
昨年来の金融危機により、ヘッジファンド業界からは多額の資金が流出。しかしThorkelsson氏は「潮目が変わったとみている。業績がかなり良かったヘッジファンドもかなりある。そうしたヘッジファンドは、今後は競争相手が少なくなった市場から大きな恩恵を享受できる」と述べた。
野村HDは経営破たんしたリーマン・ブラザーズ(LEHMQ.PK: 株価, 企業情報, レポート)の欧州・中東・アジア業務を買収。その後もアジア地域における電子取引、デリバティブ商品や転換証券などの分野での事業拡張を目指している。
Thorkelsson氏は「野村HDのアジア業務の目標は、市場シェアで上位3─5位以内に入ることだ。これはまだ達成できていない」と述べた。
野村HDのアジア太平洋証券事業のうち、日本を除くアジア業務は現在約30%を占める。Thorkelsson氏はこの比率を向こう1年半で50%まで引き上げたいとしている。同氏は具体的な数値目標は挙げなかった。
注目しているアジアの市場についてThorkelsson氏は「中長期的に最も重要な市場は、中国とインドだ。短期的には香港とシンガポールに主に注目している」と述べた。
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