〔クロスマーケットアイ〕中国CPI上昇が過熱相場に冷水、ギリシャ情勢には楽観的
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<東京市場 9日>
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日経平均 | 国債先物3月限 | 国債320回債 | ドル/円(13:08)|
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8965.41円 | 142.28円 | 0.985% | 77.16/18円 |
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-50.18円 | +0.04円 | +0.000% | 77.02/06円 |
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注:日経平均、国債先物前引け、現物の価格は午前11時の値。
下段は前営業日終値比。為替はNY終盤。
[東京 9日 ロイター] 中国の1月消費者物価指数(CPI)が事前予想を上回
り、早期の金融緩和期待が後退。過熱気味の日本株には冷水を浴びせた格好だが、ギリシ
ャの財政緊縮策をめぐる協議には依然、楽観的な見方が多い。為替市場で円は主要通貨に
対し弱含みで推移し、株価を下支えしている。ギリシャ与党協議が合意に至ればリスクオ
ンの流れが加速する可能性があり、市場参加者の円安・株高への期待は揺らいでいない。
<中国の金融緩和期待が後退でも株安は限定的>
中国国家統計局が9日午前発表した1月のCPIは前年比4.5%の上昇となり、12
月の4.1%から上昇率が加速した。事前予想を上回る物価上昇を受け、早期の金融緩和
観測が後退、日経平均は一時前日比72円安まで下げ幅を拡大した。「世界的な金融緩和
の流れを期待していた投資家にとってはネガティブな内容だった」(SMBCフレンド証
券投資情報部部長の中西文行氏)とみられている。
朝方発表の12月の機械受注が予想を下回ったことも株価の重しとなったが、下げ幅は
限定的だった。株価を下支えしたのは底堅いユーロの動きだ。
ギリシャのパパデモス首相は9日未明、連立与党党首の協議で、政党指導者が1点を除
いたすべての項目で合意したことを明らかにした。連立与党幹部によると、合意できなか
ったのは年金の削減水準で、全ギリシャ社会主義運動(PASOK)スポークスマンは、
この問題を解決するため党首協議が9日に再開されることを明らかにした。「完全な合意
に至らずリスクオンになり切れないが、ユーロが反転基調を持続し、株価のプラス要因に
なっている。短期的な過熱感で利益確定売りが出ても日経平均は大きく崩れにくい」(第
一生命経済研究所副主任エコノミストの人見小奈恵氏)との指摘が出ている。
<ギリシャは最終的にデフォルト回避か>
外為市場でユーロは102.20円近辺で底堅い動きを見せている。市場参加者の目線
は引き続きギリシャ情勢に向けられているが、最終的には「秩序なきデフォルト(債務不
履行)」は回避されるとの楽観的な見方が目立つ。仮に合意に至れば、リスクオンの流れ
が加速する可能性があり、その際は米ドルと円が売られ、クロス円が上昇する公算が大き
いという。ただ、「ユーロはこの水準から積極的に買っていこうというムードにはなりに
くい。ギリシャ情勢に対する期待感だけで上がっていた部分もあるので、『うわさで買わ
れて事実で売られる』可能性もある。過度に期待するのは危険だ」(国内金融機関)と慎
重な見方もあり、今後もヘッドラインに振らされやすい展開が続きそうだ。
市場では「ユーロ圏会合と欧州中央銀行(ECB)理事会を控え、ポジションを傾けに
くい。戻り歩調の中、ポジション調整的な利食い売りが入りやすいのではないか」(外為
アナリスト)とユーロの上値の重さを指摘する声も出ていた。
<国債先物は買い戻しが優勢>
国債先物は小反発。寄り付きは売りが先行したが、株安を手掛かりに、徐々に短期筋か
らの買い戻しが優勢となった。ECB理事会など重要イベントを控える局面で、投資家は
動き難い面も見られた。長期金利は一時節目の1%に接近したが、そこから銀行勢の押し
目買いが入った。中期ゾーンは強含む一方で、超長期ゾーンは40年債入札を意識した調
整が見られた。イールドカーブはスティープ化した。
長期金利について市場では「昨年夏からレンジ相場が続いているが、足元は0.9%台
後半を中心にしたレンジになっており、安値圏に近い水準でもあることから押し目買いの
ターゲット水準に入ってきた印象だ」(SMBC日興証券・野村真司チーフ債券ストラテ
ジスト)との声が出ていた。
財務省から通告のあった40年物国債の入札は、生保など最終投資家の積極的な需要を
集め、順調に消化された。生保は新しいソルベンシー規制の厳格化などで、潜在的なデュ
レーションの長期化需要は強い。金利で見ると、絶対水準は下がっているが、30年─
40年スプレッドが高止まりしているため、投資妙味があるとの指摘が多い。
(ロイター金融マーケットチーム)
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