シティやメリルのスプレッド、GMACのプレミアム拡大=米社債・CDS市場

2007年 11月 3日 08:50 JST
 
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 [ニューヨーク 2日 ロイター] 2日の米社債市場では、スプレッドがワイド化した。ドイツ銀行が米大手金融機関の第4・四半期の評価損が100億ドルを超える可能性を指摘したことで、金融セクターが弱含んだ。

 マーケットアクセスによると、シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)の10年物スプレッドは10ベーシスポイント(bp)以上、メリルリンチMER.Nの10年物スプレッドは27bp拡大した。

 ドイツ銀行は100億ドルの評価損の大半はメリルとシティの計上分となるとの見方を示している。

 アラジン・キャピタルの調査ディレクター、スコット・ マクドナルド氏は、銀行がどれほど評価損を抱えるか不透明なことが問題で、一定のめどがつくまで神経質な相場が続くと指摘した。

 米クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、投資適格級のCDS主要指標が3bp近く上昇。マークイット・イントラデーによると、70.3bp近辺で推移した。

 2日付のウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙は関係筋の話として、米メリルリンチMER.Nがリスクの高いモーゲージ担保証券のエクスポージャーを少なくするため、ヘッジファンドとの間で、損失の算出日を遅らせることを狙った取引を行ったと伝えた。これによりメリルの信頼性は打撃を受け、ストラテジストによると、同社のCDS(5年物)は127.5bp近辺にワイド化した。前日は98bpだった。

 ムーディーズ・インベスターズ・サービスのまとめによると、CDS水準が暗示するメリルの格付けは、実際の格付け「A1」より6ノッチ下のジャンク級となっている。シティのCDSは実際の「Aa1」よりも8ノッチ下、ジャンク級からは1ノッチ上の「Baa3」格で取引されている。

 ムーディーズのクレジットストラテジー部門代表、デビッド・マンブス氏は、格付けの大幅な差は格下げの可能性が高いことを通常示唆すると指摘した。

 スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が弱い業績や住宅市場の低迷を理由に米住宅建設会社5社を格下げし、うち3社はジャンク級となったことも、圧迫材料となった。

 DRホートン(DHI.N: 株価, 企業情報, レポート)の社債(表面利率6.5%、2016年償還)は額面1ドル当たり89.625セントに下落。マーケットアクセスによると、10月29日には91.5セントだった。

 米ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N: 株価, 企業情報, レポート)の元金融子会社、ゼネラル・モーターズ・アクセプタンス・コープ(GMAC)のCDSスプレッドは拡大。前日の発表で、住宅ローン部門レジデンシャル・キャピタルが22億6000万ドルの損失を計上したことが響き、第3・四半期の赤字幅が16億ドルと前年比9倍に拡大したことや、短期的な回復が見込まれないことが要因となった。

 クレディ・スイスのアナリスト、マーク・アルサー氏はGMAC債の投資判断を「バイ」から「マーケットパフォーム」に引き下げ。投資家の信頼感向上につながるような資金調達・業務計画をレジデンシャル・キャピタルに期待していたが、年末までに実現する可能性は低いとの見方を示し、「CDSは幾分タイト化しても、年末まで大きな動きはないだろう」と述べた。

 GMACのCDSプレミアムは605bpに上昇。マークイット・イントラデーによると、決算発表前の31日は497bpだった。

 
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