UPDATE1: 東京株式市場・大引け=小幅続伸、底堅さの背景にインフレ懸念の後退
日経平均.N225 日経平均先物9月限<0#2JNI:>
終値 13067.21 (+15.08) 終値 13050 (-70)
寄り付き 12934.31 寄り付き 12950
安値/高値 12930.32─13139.85 高値/安値 12920─13160
出来高(万株) 201354 出来高(単位) 128538
--------------------------------------------------------------------------------
[東京 10日 ロイター] 東京株式市場の日経平均は小幅続伸。金融不安の強まり
から米株が大幅下落したことを嫌気した売りが一巡した後、切り返した。あすのオプショ
ンSQ(特別清算指数)算出を前に短期筋が先物を買い戻したほか、大台割れの水準では
国内機関投資家も買いを入れたとの観測が出ていた。原油価格が落ち着き、世界的なイン
フレ懸念が後退しているとの声もあった。
東証1部の騰落数は、値上がり804銘柄に対し値下がり778銘柄、変わらずが
140銘柄となった。
日経平均は底堅さを見せて安値から切り返し、1万3000円を維持して引けた。あす
のSQを控えてCTA(商品投資顧問業者)など短期筋が先物を買い戻したとみられてい
る。
ただ、底堅さの理由として、世界的なインフレ懸念が後退し始めていることも見逃せな
い。原油先物CLQ8の価格下落の背景には、信用不安や世界経済の先行き懸念が強まる中
でのエネルギー需要の減速観測がある。世界各国で原油価格などの上昇が原因でインフレ
が高進、金融引き締めによる景気減速懸念が強まっていたため、原油に関しては自らの上
昇が下落要因になる最終段階に入ったとも言え、上昇相場の終えんとみる向きもいる。
三菱商事(8058.T: 株価, ニュース, レポート)や丸紅(8002.T: 株価, ニュース, レポート)などの大手商社株や国際石油開発帝石ホールディング
ス(1605.T: 株価, ニュース, レポート)などの鉱業株といった、原油価格の上昇でメリットを受けるとみられていた関
連株は軒並み下落した。
市場では「原油価格は、米原油在庫の大幅減少やイランのミサイル試射による地政学的
リスクの高まりにもかかわらず、比較的落ち着いている。インフレ懸念がいったん後退し
ていることも、全体株の底堅さの背景になっているようだ」(国内証券投資情報部)との
見方が出ている。
しかしながら、もう一方の米金融不安は依然として強いままだ。前日の米国市場では米
格付け会社フィッチ・レーティングスが、追加評価損計上や業績悪化の見通しを理由にメ
リルリンチMER.Nの債務格付けを引き下げる可能性があると発表したことが嫌気され、
メリル株が9%超下落。米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)(FRE.N: 株価, 企業情報, レポート)と米連邦住
宅抵当金庫(ファニーメイ)(FNM.N: 株価, 企業情報, レポート)は、株式の売却を通じて多額の資金調達を行う必要
があり、株式の希薄化につながるとの懸念が広がり、急落した。
きょうの東京市場では大手銀行株が堅調だったが、世界的なクレジット市場の問題が解
決に向ったからではなく、買い戻しの一環とみる声が多い。
海外投資家は米国などの株価が下落するとほぼ自動的にリスク資産を縮小せざるを得な
いため、他国株よりも底堅い動きをしている日本株に対しても売りを続けている。6月
29日─7月5日の対内株式投資は1925億円の資本流出超と2週連続の流出超となっ
た。市場筋によると、きょうのバスケット取引でも欧州系資金から売りが450億円出て
いた。「年初と比べて規模は小さくなっており、海外勢は日本株をあわてて売るような状
況ではないようだが、上値が重い一因になっている」(国内証券ディーラー)という。
(ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)
(daiki.iga@thomsonreuters.com;03-6441-1785;ロイターメッセージング:
daiki.iga.reuters.com@reuters.net)
© Thomson Reuters 2009 All rights reserved.



日本
米国