日興アセットの上場主幹事にGSや野村証を内定、売出し規模約600億円=関係筋

2008年 08月 4日 17:35 JST
 
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 [東京 4日 ロイター] 日興アセットマネジメント(東京都港区)が株式の新規公開(IPO)を目指して主幹事を内定し、上場準備に入ったことがわかった。複数の関係者が4日、ロイターに明らかにした。上場時期は早ければ年内で、日興アセットの時価総額は2000─3000億円、売り出し規模は600億円程度になるとみられる。

 主幹事に内定したのは、ゴールドマン・サックス証券、野村証券、日興シティグループ証券と日興コーディアル証券。米シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)傘下の日興シティホールディングス(東京都中央区)が、保有する発行済み株式61%の一部を放出する。売り出しは国内と海外で行うが、比率は国内向けが多くなる見通し。新株発行を伴うかどうかは明らかになっていない。

 ただ、今年末は株券の電子化を控え12月22日から約3週間、IPOが事実上凍結される。株式相場が安定しないこともあり、関係者は「売り出し規模や時期は変動する可能性もある。マーケットの環境を見極めながら条件を詰める必要がある」と指摘している。

 米シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)は、サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手向け住宅融資)問題に端を発した市場の混乱で多額の損失を計上したため、グループ内の戦略見直しや再編を進め、日本では消費者金融事業からの事実上の撤退を決めた。買収を完了した日興コーディアルグループについても、非中核事業の縮小・再編を検討しており、日興アセットの上場で、保有株を売却し利益をねん出する狙いがある。

 日興アセットの運用資産残高は08年3月末時点で11兆4900億円。ファンドマネージャー76人、トレーダー19人のほか、アナリストやストラテジストを約50人抱えている。

 もとは日興の100%子会社だったが、2004年3月に米チャールズ・シュワブ証券などで要職を歴任したティモシー・マッカーシー氏を会長兼CEO(最高経営責任者)に招き入れ、同年7月には米大手運用会社のフィデリティ投信の社長だったビル・ワイルダー氏が社長兼CIO(最高投資責任者)に就任し、日興のグループ色を薄める戦略にかじを切った。

 04年10月には、プライベート・エクイティ会社のウォーバーグ・ピンカス(本社ニューヨーク)とシンガポール政府の投資機関、シンガポール政府投資公社(GIC)のプライベート・エクイティ投資部門子会社(GICスペシャル・インベストメンツ)からの出資を受け入れた。

 08年3月末時点で、日興シティホールディングスが61%、ウォーバーグやGICが出資するNAMホールディングスが38%を保有している。

 日本では運用会社のIPOは珍しく、スパークス・グループ(8739.Q: 株価, ニュース, レポート)に次いで2例目となる。

 日興シティホールディングスと日興アセットの広報担当者は「コメントは差し控える」と述べた。

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