UPDATE1: 財政再建が一段と重要、新たな健全化目標設定へ=与謝野財務相

2009年 04月 17日 21:17 JST
 
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 [東京 17日 ロイター] 与謝野馨財務・金融・経済財政担当相は17日の月例経済報告に関する関係閣僚会議と経済財政諮問会議の終了後の会見で、政府・与党が10日に決定した大規模な追加経済対策を踏まえ、財政再建への取り組みが一段と重要になってくるとの認識を示した。その上で、政府の財政健全化目標である国・地方合わせた2011年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字化の達成が困難になるなか、達成年限を定めた新たな目標を設定する考えをあらためて示した。

 <首相が財政再建の取り組み指示、新目標を「骨太」に反映へ>

 17日の諮問会議では、税収の減少と経済対策の実施で財政状況が悪化するなか、民間議員が「財政規律を維持し、市場からの信認を得るためには、信頼性のある財政健全化の取り組み方針を提示することが不可欠」と提言した。

 現行の財政健全化目標である2011年度のプライマリーバランス黒字化は、1月に閣議決定した「経済財政の中長期方針と10年展望」でも、すでに「達成は困難になりつつある」と認めている。

 与謝野財務相によると、17日の会議で出席者から「現実的な目標にすべき」との意見が出た。こうした議論を踏まえ、麻生太郎首相は諮問会議に対し、「信頼性のある財政再建の取り組み方針を検討してほしい。これは通貨や国債の信認にもつながる」と指示した。

 

 首相指示を受け、諮問会議は具体的な議論に入る。今年に入ってからの経済変動や累次の経済対策を踏まえて「10年展望」で示した試算やシナリオを改定、現実的な経済・財政の道のりをに即した新たな目標を「骨太方針2009」に盛り込む方針だ。

 与謝野財務相は、政府・与党が財政支出15.4兆円という過去最大規模の追加経済対策を決定したことを受けて「財政再建が一層、重要になってくる」と強調。「経済が予想以上に悪く、歳入も落ちていく。これからどうするのか道筋を示す必要がある」とし、達成年限を明示した新たな目標の策定に取り組む意向を示した。

 <月例は先行きに明るい兆し、景気に底打ち感ない>

 また、4月の月例経済報告は、足元の基調判断を「急速な悪化が続いており、厳しい状況にある」に据え置いたが、先行きについては「在庫調整が進展するにつれ、悪化テンポが緩やかになることが期待される」との明るい兆しもうかがわせるものとなった。

 これに対して与謝野財務相は「在庫だけ見れば、在庫調整は相当進んでいる。街の景気ウォッチャーの声も明るい兆しの声が聞こえてくる。ただ、まだ底打ち感を持つには至っていない」と慎重な見方を示した。

 足元の為替・株式市場の動向については「為替は今、(1ドル=)100円をはさんで極めて安定していると思っている。株価は(日経平均が)9000円近くまで行っており、一応、現時点では比較的安堵感のある安定状況と思う」との見方を示した。

 (ロイター日本語ニュース 伊藤 純夫記者)

(sumio.ito@thomsonreuters.com; 03‐6441‐1832; ロイターメッセージング:sumio.ito.reuters.com@reuters.net)

 
 

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