米金融・債券市場展望=FRBの経済予測がカギ
[ニューヨーク 19日 ロイター] 20日の米債券市場では、同日公表される連邦準備理事会(FRB)による経済予測が焦点となろう。投資家は、利下げが来年にかけて続くとの期待に基づく米国債相場の上昇が確かなものかどうかを、FRBの経済予測で試すだろう。
FRBの新たな経済予測では2008年の成長見通しは低調なものになるとみられている。一方、先週FRB幹部が追加利下げ期待をけん制する発言を行ったが、国債トレーダーは材料視していない。
J.W.セリグマンのフランシス・ムスタロ氏は「長期金利の動きを見る限り、FRBは問題とされていないようだ」と述べた。
経済予測は、FRBがフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の4.50%への引き下げを決めた10月30―31日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨と同時に公表される。
FRBのバーナンキ議長は11月14日に市場との対話改善策を発表、これまで年2回だった経済予測の公表を4回に増やすことを盛り込んだ。また対象期間をこれまでの2年から3年に延ばすとした。
19日の国債相場は急伸し、指標銘柄の10年債の利回りは2年ぶりの低水準となった。金融機関が追加の含み損を計上するのではないかとの懸念から、避難先としての国債が買いを集めた。
住宅ローン債権関係の損失がまだ出て来るとの懸念は大きく、利下げ期待の抑制を狙ったとみられる先週のFRB幹部の発言に勝った。
最近のFRB幹部の発言を考慮すると、20日発表の議事要旨や経済予測が債券投資家にとって買い材料を提供するかどうかには疑問があるものの、債券相場が急伸を続けるだけの要素はその他に十分ある。
最近の短期金融市場の状況は、住宅ローン関連の損失による金融機関への影響に加え、年末の資金不足を反映して、今夏の信用収縮時のようにタイトな状況となっている。
銀行の貸し渋り傾向を反映し、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)は上昇している。
BNPパリバの債券取引責任者、ジェフ・フラバチェック氏は「LIBORが1日3―4ベーシスポイント上昇し始めているのは問題だ」と指摘した。
© Thomson Reuters 2009 All rights reserved.
ドル、対円で6週間ぶり低水準
強弱交錯する米経済指標を受け、安全通貨として円に買い。 記事の全文




日本
米国