WRAPUP1: FRB当局者、金融市場の混乱で景気減速との見方示す
[シアトル 3日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)当局者らは3日、金融市場の混乱が実体経済に影響を与える可能性が強まっていることを受け、米経済が減速するとの見方を示した。
このため来週11日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)では追加利下げが実施されるとの観測が一段と強まっている。
長引く住宅市場の低迷とクレジット市場の混乱が実体経済に波及する影響を軽減するため、FRBは9月中旬以降、合計0.75%ポイントの利下げを実施している。
サンフランシスコ地区連銀のイエレン総裁はこの日、シアトルでの講演で「10月のFOMC以来、金融状況は悪化している。予想以上に弱い経済指標が見られる」と指摘。「こうした動向は自らの予想に若干の再考を加える必要を生じさせ、その予想の下向きリスクを浮き彫りにしている」と語った。イエレン総裁は今年FOMCでの投票権を有していない。
信用不安の再燃でこの日の米債利回りは低下し、株価は金融株主導で下落した。
10月のFOMC後の声明でFRBは、景気減速リスクとインフレ上昇リスクは均衡していると指摘し、その後もFRB当局者からは、追加利下げは必要ないとFRBがみていることを示唆する発言が続いた。
しかし、先週バーナンキ議長、コーン副議長がそれぞれ、金融市場の混乱が予想以上に経済にマイナスの影響を与える可能性があると述べ、下方リスクが強まっていることを示唆した。
イエレン総裁もこの日の講演後、記者団に対し「状況は急速に動いており、多くのことが金融市場で起きている」と述べ、見通しが不透明になっている点を強調した。
ボストン地区連銀のローゼングレン総裁も3日、米経済成長率は今後数四半期にわたり潜在成長率をかなり下回るとの見通しを示すとともに、住宅および銀行セクターに悪影響を及ぼしている住宅の差し押さえが今後も増加する可能性が高いと述べた。
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