〔FEDフォーカス〕FOMC議事録のタカ派メッセージでも利下げ観測は薄れず

2007年 11月 21日 16:49 JST
 
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 [ニューヨーク 20日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)が20日発表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事録からはタカ派的なメッセージが発せられたが、市場では金融市場の混乱が再び悪化しかねないとの懸念が強く、目先の追加利下げ観測を後退させるには至らなかった。

 10月30─31日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録は、0.25%ポイントの追加利下げの決定が「際どい(close call)」もので、米経済が当局の予想以上に鈍化するリスクに対する「保険」として行った、と指摘した。

 ただ、クレジット市場の問題を示す新たな兆候に注目している市場参加者は、これを古いニュースと一蹴。

 RBSグリニッチ・キャピタルのエコノミスト、ステファン・スタンレー氏は「FOMCが確信しているものは何もない。10月31日に利下げすべきと考えたからといって、きょう、あるいは12月11日(の次回FOMC)や1月30日(その次のFOMC)でどうするかを意味するものではない」と述べた。

 ディーラーは、クレジット市場のネガティブなニュースに注目している。米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)(FRE.N: 株価, 企業情報, レポート)の第3・四半期決算で赤字幅が予想以上に拡大したことを受け、20日の米国株式市場では多くの銀行株が下落。シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)は一時約5年ぶりの安値をつけたあと、1.9%安で引けた。「市場の注目は引き続き金融市場の問題に集まっている」(ジェフリーズの債券ストラテジスト、ジョン・スピネッロ氏)という。

 金利先物市場では、次回12月11日のFOMCで0.25%ポイントの利下げが実施される確率が92%に上昇。議事録発表前は70%前後で推移していた。

 ハイ・フリークエンシー・エコノミクスの米国チーフエコノミスト、イアン・シェパードソン氏は「FRBが12月11日のFOMCで追加利下げを行いたくないと思っていることは明らかだ」としながらも「引き続き見通しが悪化し、困難な市場環境が続く場合は、FRBはすぐにでも追加利下げを行うだろう」と述べた。

 メリルリンチは20日付のリサーチノートで、フェデラルファンド金利の誘導目標が2009年半ばまでに2%に引き下げられるとの見方を示した。

 

 議事録にあわせて発表された米経済見通しは、コアインフレ率が2010年まで2%を下回る状態が続くと予想し、必要が生じれば利下げを行う余地をFRBに与える形となった。

 また、08年の国内総生産(GDP)伸び率見通しは1.8─2.5%と、6月時点の予想(2.5─2.75%)から大幅に下方修正された。

 ただ、これについて情報が古すぎると受け止める向きもある。D・A・デービッドソンの債券トレーディング部門バイスプレジデント、マリー・アン・ハーレー氏は「わずか3週間前とはいえ、それ以降多くの出来事が起きており、現時点で議事録の内容は古いと言わざるを得ない」と述べた。

 
 

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