UPDATE2: アサヒ<2502.T>がアサヒ飲料<2598.T>を完全子会社化、M&Aで事業拡大目指す
[東京 25日 ロイター] アサヒビール(2502.T: 株価, ニュース, レポート)は、連結子会社であるアサヒ飲料2598.Tの完全子会社化を目指して公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。アサヒの荻田伍社長は会見で、飲料事業で積極的に戦略的提携やM&A(企業の合併・買収)を実施する考えを示し、売上高5000億円規模を目指すと述べた。
TOB期間は10月26日から12月6日。TOB価格は1株2120円。アサヒ飲料の25日終値は1860円。アサヒ飲料はTOBに賛同している。TOBによる株式買い付け代金は最大で約544億円。4月下旬の完全子会社化により、アサヒ飲料は上場廃止となる見込み。
アサヒビールグループは、飲料事業を酒類事業に続く第2の柱と位置づけ、アサヒ飲料をこの中核として成長を加速させる。酒類事業で安定的なキャッシュフローを確保したうえで、飲料・食品事業で成長を加速させる方針。アサヒ飲料の完全子会社化によってグループの経営資源を集中投下するとともに、グループ外からの事業取得や提携も積極的に行い、競争力を高める。
<飲料事業は5000億円の売上高目指す>
2009年を最終年とするグループの中期計画では、飲料事業の売上高は2900億円(07年見込みは2655億円)を掲げていたが「5000億円規模にしたい。国内外で飲料事業を広げることが必要」(荻田社長)と述べた。
アサヒによると、現在の飲料業界でのシェアは7.5%程度。売上高2900億円で10%、5000億円ならば15%のシェアになる。
飲料事業拡大に向けては「戦略的提携やM&Aをどんどんやっていきたい」(荻田社長)と述べた。アサヒ飲料の岡田正昭社長も「今後上位企業を中心に再編、アライアンスが進むなかで、M&Aやアライアンスは選択肢として十分にある」とした。
会見終了後、荻田社長は一部記者団に対し、飲料事業でのM&Aの対象は「強いブランドがあればよい」としたうえで「想いは国内だけではない。飲料ビジネスは外に出ていく可能性を追求しなければならない」と述べ、海外企業が念頭にあることを示唆した。さらには「(主戦場は)アジアだ」と語った。
<原材料価格上昇続けば、ビールの値上げも検討>
荻田社長は、当面、アサヒビールを持ち株会社化する考えがないことを明らかにした。
また、原材料価格が上昇するなか、ビールの値上げについては「頭の中にある。来年、今年以上に原材料価格が上がるなら、値上げを考えざるを得ない」とした。
ただ、原材料が上がったから値上げするという安易な考え方では消費者の共感は得られないとし「吸収努力をして、それでもできない部分は、値上げをどこかで決断する時期が来るかもしれない」と語った。
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