〔外為マーケットアイ〕ドル動意薄、信用不安くすぶるなか米リーマンは決算発表を前倒し

2008年 06月 6日 08:43 JST
 
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〔外為マーケットアイ〕

<08:40> ドル動意薄、信用不安くすぶるなか米リーマンLEH.Nは決算発表を前倒し

 早朝のドル/円取引は動意薄で105.90円付近の小動きに終始している。ユーロも同じく動意薄で1.5590ドル付近でこう着。前日の海外市場では、ドルが対ユーロで下げ足を速めるなか、対円では約1円上昇し、106.44円まで買い進まれた。

 だが、東京ではドル/円の上昇について、戸惑いの声も聞かれる。「不思議だという人が多い。どういう理由をつけていいのか分からない」(証券会社)という。

  

 欧米金融セクターに対する信用不安がくすぶるなか、CNBCは、米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスLEH.Nが、財務に関する市場の懸念を静めるため、決算発表を1週間前倒しすることを検討している、と報じた。また、リーマンが株主割当増資を検討している、とも伝えた。 取材源は明らかにしていない。リーマン広報はコメントを拒否した。

 市場では、リーマン・ブラザーズの四半期決算が予想以上の赤字となり、最大40億ドルの増資実施に迫られる、との観測が一部で出ており、リーマンの株価は今週2日から3日にかけて19%下落した。

  他方、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は5日、米金融保証会社(モノライン)のアムバック・アシュアランスとMBIAインシュアランスの財務力格付けを、従来の「AAA」から「AA」に引き下げた。S&Pは、2社がモーゲージ債価格の下落でさらなる損失を被る公算があり、今後さらに格下げを行う可能性があるとした。MBIAとアムバックは、最高格付けを失ったことにより、新規の債券保証業務が困難になる可能性がある。

 JPモルガンのアナリストAndrew Wessel氏は「実質的に(2社は)廃業に追い込まれた」とし、「現在、2社の商品に価値はまったくない」と述べた。

<08:25> ドル105.90円付近、米5月雇用統計が予想どおりならドル買いも

 ドルは105.90円付近でNY市場の終盤と変わらず。きょう発表予定の米5月の雇用統計を見据え、動きづらいのと声があがっている。

 ロイターの調査によると、アナリストらの予想中央値では、5月の非農業就業者数は5万8000人元となる見通しだ。4月は2万人減だった。

 5月の雇用統計が「弱い内容になることは既に市場に織り込み済み、市場予想を大幅に上回る10万人減などになれば、ドル売りに転じるだろうが、予想範囲内であれば、むしろドルが買われやすい」(証券会社)という。

<07:55> ユーロ1.5590ドル付近、トリシェ総裁発言へのサプライズ覚めやらず

 ユーロは1.5590ドル、165.14円付近。東京市場は前日のトリシェECB総裁発言に対する市場の驚きが覚めやらないなか、前日海外市場で原油価格CLc1が急反発したことで、「ユーロは中期的に1.6000ドルを目指す」(外為ブローカー)との声も上がっている。ユーロは大幅上昇後に利食いが入りやすい水準ではあるが、「利食いで小緩んだところは買いが入り、利食い後は反発しやすい地合い」(同ブローカー)という。

 欧州中央銀行(ECB)は5日の理事会で、予想通り政策金利を据え置いたが、トリシェ総裁によると、理事会では現時点で利上げすべきとの声があり、インフレ対応で後手に回らないことを確認という。また、「状況を慎重に分析した結果、インフレ期待抑制を確実にするため、次回の会合で政策金利の小幅な変更を決定する可能性があると考えた。この可能性を排除すべきではないと考えている」と総裁は語った。

<07:45> きょうの予想レンジはドル105.50―106.50円、ユーロ1.5530―1.5630ドル

 ドルJPY=は105.93円付近、ユーロEUR=は1.5590ドル付近、ユーロ円EURJPY=は165.10/20円の気配。

 前日にトリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁が7月にも利上げを実施する可能性を示唆したことで、ユーロの堅調ぶりが目立つ。ただ、総裁発言後に主に欧州通貨で下落が目立ったドルは、対円では大きく値を崩さなかったことから、きょうの東京市場では105.50円付近が底堅くなることが予想される。ユーロ/円は上昇基調のユーロにのって堅調な展開となりそうだが、前日の大幅上昇のあと、165円台ではいったん利食いが先行する可能性もあるという。

 (東京 6日 ロイター)

 
 

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