〔FEDフォーカス〕FRBと市場、経済と金利動向について認識にずれ

2007年 11月 20日 15:07 JST
 
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 [ニューヨーク 19日 ロイター] 米経済と金利動向の先行きについて、米連邦準備理事会(FRB)と金融市場には大きな認識のずれがあり、10月30─31日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録と合わせ、20日に発表されるFRBの新たな経済予測も、このずれを埋める材料にはなりにくいとみられている。

 FRB当局者は、米経済が来年のうちに比較的健全な状態に戻り、現在の金利設定がこれを支援するとの見通しを示している。

 20日に公表されるFRBの経済予測もこうした見通しを強調するものになるとみられている。

 JPモルガンのエコノミスト、マイケル・フェロリ氏は、経済予測によって「FRBと金融市場の見解の相違は収れんせず、むしろ拡大するだろう」と述べた。

 19日の米債市場では10年債US10YT=RR 価格が安全志向から上昇し、半面、株式市場のダウ工業株30種.DJIは信用収縮懸念から下落した。市場では利下げ観測が一段と強まった。

 FRBは9月中旬以降、サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)市場の問題に端を発した金融市場の混乱が実体経済に波及する影響を軽減するため、政策金利を合計0.75%ポイント引き下げてきた。現在のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準は4.50%。

 金利先物市場では、12月11日のFOMCでの0.25%ポイントの利下げの確率をほぼ織り込んでおり、来年1月の0.25%ポイントの利下げの確率は64%、3月の0.25%ポイント利下げの確率は28%となっている。

 今年8月下旬にFRBは1%ポイントの利下げが必要になると述べていたハーバード大学のマーチン・フェルドスタイン教授は19日、FRBはリセッション(景気後退)回避のため、12月に少なくとも0.25%ポイント利下げし、来年も追加利下げする必要があると指摘した。

 教授は外交評議会での講演で「FRBはFF金利を4ではなく3で始まるような数字にする必要がある」と述べ、経済の下方リスクは8月時点よりも上昇していると付け加えた。

 <認識のずれ拡大>

 米市場関係者も経済動向などを見直しているが、FRBの見方に近づくのではなく、さらに離れていきそうだ。

 ゴールドマン・サックスのエコノミストは最近のリサーチノートの中で「経済や市場関連のニュースが最近見られるような厄介なものであり続けば、現在予想している以上の追加利下げ余地が生まれることは容易に想像できる」と指摘。ゴールドマンは現在、FF金利が来年第1・四半期末までに4%に低下すると予想している。

 クロズナーFRB理事は16日、経済成長は短期的には軟化するとみられるものの、追加利下げが正当化されるような状況にはないようだとの認識を示した。

 理事は「現在の金融政策のスタンスは、経済が来年、難局を乗り切る一助となるはずだ。成長率は長期的に持続可能な水準まで回復する可能性が高い」と述べた。

 他のFRB関係者もこれほど直接的ではないものの、似たような認識を示している。

 JPモルガンは先週、FRBの金利見通しを修正し、景気の下方リスクが高まっているため12月と1月にそれぞれ0.25%の利下げがあると予測した。これまでは12月と1月はそれぞれ金利据え置きを予想していた。

 
 

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