UPDATE5: 〔情報BOX〕G7・G20での主な要人発言
[ワシントン 24日 ロイター] 4月24日にワシントンで7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開催された。以下は、G7・G20閉幕後の主な要人発言。
◎ガイトナー米財務長官:
<世界経済について>
「幾分心強く思うのは当然だが、昨秋に世界経済の上に垂れ込めた暗闇からの浮上が近いと結論付けるのは誤りだ」
<G7・G20の議題について>
「今後数日間に開かれるすべての会議、今後数カ月間に開催されるすべての会議の議題は同じだろう。その議題は、われわれが何をしているかというものだろう。今回の景気後退(リセッション)のリスク軽減を促す十分な行動をとっているか、早期回復に向けた基盤を築いているか、よりバランスの取れた、より持続的な回復に向けた基盤を構築しているか、というものだろう」
<米回復モデルについて>
「米国については、借り入れの拡大や持続不能な水準の支出に基づく回復でなく、よりバランスのとれた回復を望んでいる。オバマ政権が発足早々に、米経済の生産性を長期的に高めるような投資、改革を打ち出したのもこのためだ」
「国際的には、内需の伸びに関連したよりバランスのとれた成長パターンをとることが望ましい。多くの主要国が講じた措置をみると、そうした基本的目標を支持したものと分かる」
<回復局面に入った際の景気刺激策の出口戦略について>
「非常に重要なのは、需要を刺激し信用のフローを回復させるための異例の措置をとる場合、それと並行してそれを解消し、中期的に財政を維持可能な状態に戻すようなプログラムを策定することだ。これは、われわれの戦略で非常に重要な部分を占めており、回復の持続性という点でも非常に重要になる」
◎与謝野馨財務・金融・経済財政担当相:
(G7の世界経済の認識について)「景気後退しているが、その速度が鈍化しているという消極的な言い方をしている。疑問符付きの表現だ。最悪期から脱したかもしれないということを間接的に表現したもの」
◎白川方明日銀総裁:
<経済について>
「世界経済の下げ止りを示唆する動きがあるが、引き続き厳しい情勢であるとの認識を共有した」
「G7各国が必要な施策をとることを確認した」
「日銀の施策によりCP市場の環境改善・ターム物金利の低下につながったことをG7で説明した」
<デフレについて>
(G7で世界的デフレの脅威について討議されたかとの質問に)「世界的なデフレについての議論はなかった」
<日本の物価について>
「ちょうど去年の今頃から国際商品市況が上昇していったので、前年比ではこれから物価はマイナスになる。また、需給バランスもマイナス方向に大きく傾いており、この面からも下落圧力がかかる。こうした足元の物価下落が、中長期的な予想インフレ率の低下につながるかどうか、そこがもっとも大事な点であり、注意深く見ている」
◎トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁:
(購買担当者景気指数(PMI)などの一部の指標でセンチメントの改善がみられるが、改善がみられない指標もあると指摘)
「油断している時ではない。引き続き極めて積極的に取り組まなくてはならない」
<G7とG20の位置づけについて>
「双方に(存在の)妥当性がある」
「現在の危機が先進工業国で始まったことは周知のことだ」
「G20は非常に重要な非公式のグループになりつつある」
<米財務長官の銀行ストレステスト(健全性審査)に関する発言について>
「この場で繰り返すべき新しい情報はなかった」
(財務長官はストレステスト(健全性審査)のプロセスについて確信を持って説明したと指摘)
<経済状況についてG20会合終了後に>
「われわれは依然として非常に慎重だ。今後非常に良くなるとは言わない」
<G20財務相・中央銀行総裁会議について>
(トリシェ総裁はG20財務相・中央銀行総裁会議について、ロンドンで2日に開かれたG20首脳会合のフォローアップ討議に集中したと指摘、決定についても目新しいことは決まらなかったと説明)
「可能な限り迅速に遂行することがすべてだ。遂行と迅速性が核心だ。(発言した人々は)多かれ少なかれ、全員が期待に沿うことが重要と指摘した」
(トリシェ総裁によると、G20会合に出席した一部の新興・途上国は国際金融機関の運営改善の必要性を強調した)
<IMFの金融機関損失推計について>
「非常に注意深くみており、IMFと明確にしなければならない方法論的問題点があると考えている」
「われわれの見解では、欧州に関して言えば、方法論の問題で、完全に説得力のある分析にはなっていない」
「レバレッジレシオの計算は米国の概念に基づいているようだ。会計基準は米国と欧州で同じではない。方法論的バイアスがかかっている可能性がある。IMFを批判しているわけではない(が)、非常に注意深く見る必要がある」
◎ドラーギ金融安定化理事会(FSB)議長:
<経済の安定化について>
「世界経済が緩やかに安定する兆しが見られる。金融市場で一部のスプレッドは低下し、ボラティリティーはリーマン(ショック)以前の水準に低下している。しかしわれわれは依然として、実体経済と金融セクターの悪循環を断ち切らねばならない」
<不良資産問題について>
「銀行融資を再始動させ、金融セクターの信頼を取り戻す必要がある。こうした理由から、銀行セクターの透明性を確保しなければならない。透明性は回復に不可欠なため、IMFが各国に対して不良資産問題に対処するよう要請したのは全く正しい措置だ」
<ヘッジファンドの監視について>
「FSBは今後数カ月間、米英と欧州の体制が一貫性を持つよう作業する。例えば、ヘッジファンドの登録手続きは異なっている。加えて、関係企業すべての監視を確実にするため、FSBは金融規制の範囲を見直す」
<金融安定化フォーラム(FSF)の改革について>
「FSFはFSBに改組された。メンバーが拡大し、有効性の強化につながる正当性が高まる。新しい国々の代表が指名され、FSBは事務局の規模を2倍に増やす。FSBは6月に会合を開く」
◎ユンケル・ユーログループ議長:
<世界経済について>
「見通しは依然不透明」
「最近の経済指標のなかには景気悪化が底打ちしつつあることを示唆しているものもある」
<景気刺激策について>
「景気刺激策のインパクトは一段と顕著になるだろう。現時点では追加的措置で仕上げる必要はないと考えている」
◎ウェーバー独連銀総裁:
<為替について>
「中央銀行としては、前回のG20会合で話し合った内容を堅持することで合意したことが重要だった」
<新規借入取り決め(NAB)によるIMFの資金基盤強化について>
「NABに参加する国・地域で適切に負担を分担することがわれわれにとって重要」
「NABが外貨準備という特徴も持つべきだと思う」
「NAB実施には一定の条件を付与したいと考える」
◎カーニー・カナダ中銀総裁:
<不良資産問題について>
「ストレステストの成功裏の実施、それに関連した資本増強と、この問題の進展がわれわれの見方だ。その見方が変わるような話は聞いていない」
「現時点で、G7が集中すべき問題に集中していることに満足している」
◎フレアティ・カナダ財務相:
<不良資産問題について>
「国際金融システムを回復させる措置を講じなければ世界経済の持続的回復は見込めないとの見方に変わりない」
「米国や英国の実行に進展がみられ、ドイツでも計画策定の動きがあることを喜んでいる」
「われわれは正しい方向に動いている」
<IMFの資金基盤増強について>
「対応すべき国が他にある。この週末にそういう動きがあることを期待している」
◎ラガルド仏経済財務雇用相:
<G7とG20の位置づけについて>
「そういうことは話し合っていないし、個人的にはG7、G20それぞれ目的にかなうものだと考えている。どちらかのためにもう一方をやめてしまうという時ではないと思う」
<世界経済について>
「われわれは、欧州と米国で景気悪化や景気後退に歯止めがかかりつつあると指摘した」
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