〔ロイターサミット〕台湾エイサー<2353.TW>、2010年にノートPC世界一が視野・日本市場は数年で3位に=王董事長
[東京 22日 ロイター] パソコン世界3位、台湾・宏碁(エイサー)社(2353.TW: 株価, 企業情報, レポート)の王振堂董事長(会長)は22日、ロイター・テクノロジー・サミットで、2010年にノートパソコン市場で世界一が狙えるとの認識を示した。世界のノートパソコン市場でシェア2位(米調査会社ガートナー調べ、08年台数ベース)だが、世界最大シェアを持つ「ネットブック」タイプの市場拡大により、首位の米ヒューレット・パッカード(HP)(HPQ.N: 株価, 企業情報, レポート)を抜き去る構えだ。日本市場でも数年のうちに3位を狙うとしている。
ネットブック・パソコンは、小型・軽量で安価なのが特徴。米調査会社ディスプレイサーチによるとエイサーの出荷台数シェアは30%(09年1─3月期)と世界トップ。王董事長は、2009年における同社の出荷予測について、「保守的な予想では1000万─1200万台だが、個人的にはもっと楽観的で1200万台から1500万台とみている」と述べた。
09年におけるネットブックの業界出荷見込みについては、「保守的な予測では2500万台だが3000万台は達成可能」とした上で、2010年には「4000万台から5000万台になるだろう」と指摘。その際、「エイサーは30%から40%のシェアが達成可能だ」と強調した。その時点でネットブックがノートパソコン全体の20%を占めるとして「ノートパソコンの主流セグメントの1つになるだろう」と語った。
多数のパソコンメーカーがこの分野に参入しているが、王董事長は「多くの競合他社が参入して、『これは良いものだ』と(消費者に)宣伝してもらえる」と同社にメリットになるとの見方を示した。通信事業者と協力し、無線高速通信サービスの契約を条件に格安でネットブックを販売するビジネスモデルを採用したことも、市場拡大の要因の1つ。「通信事業者との協力は双方にとって有利なものだ」としている。
ネットブックだけでなく、電池だけで8時間稼動し、9万円を切る価格(日本市場)を想定した新機種「アスパイアー・タイムライン」を世界各地で投入。従来は2011年にノートパソコン世界一を目指すとしていたが、王董事長は「2010年の世界一を狙う」と強調した。日本のノートパソコン市場では「今年1─3月は6位」(日本エイサー関係者)。同董事長は「来年には世界一が狙えるのに、(特定の国で)4位や5位では満足できない。数年以内に日本で3位を狙うために、ブランドを確立する必要がある」と述べた。
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