欧州の金融安定化、各国の金融規制の「最も弱い連携」に依存する可能性高い=ビーニ・スマギECB専務理事
[フランクフルト 22日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のビーニ・スマギ専務理事は22日、金融監督ルールの改革で欧州当局が後手に回っているため、欧州の金融の安定化は、各国の金融規制の「最も弱い連携」に依存する可能性が高いと述べた。
同専務理事は英フィナンシャル・タイムズ紙に寄稿し、銀行の監督権限を各国レベルにとどめておくことで、各国がそれぞれの国益を追求する事態を許していると指摘、金融規制の改革は十分に進んでいないと述べた。
同専務理事は、統一された欧州の金融市場は原則的には存在するものの、実際は各国の機関やそれぞれの国の金融センターが互いに競争していると指摘。こうした競争により、各国当局は、自国の金融システムに有利になるように規制を解釈したり金融機関を監督したりする圧力にさらされていると述べた。
こうしたなか、国内銀行の負担を減らし自国の金融センターをより魅力的なものにするために「より軽い」金融監督体制がとられやすくなると指摘。「その結果、欧州の金融市場の安定化は、一連の金融規制の最も弱い連携に依存する可能性が高い」と述べた。
同専務理事は、欧州当局者は統一市場を後退させるか、監督機能を強化するかの二者択一を迫られているにもかかわらず、前週の欧州連合(EU)首脳会議では結果を出せなかったと指摘。「明確な決断が下されるために、次の危機まで待たなくてはならない事態にならないよう、期待する」と述べた。
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