〔情報BOX〕ドバイ・ワールドの債務再編計画の詳細
[ドバイ 25日 ロイター] アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国政府は25日、多額の債務を抱える政府系持ち株会社ドバイ・ワールド [DBWLD.UL] と傘下ナヒール[NAKHD.UL] に対する総額95億ドルの資金注入を通じた、ドバイ・ワールドの債務再編計画を明らかにした。
今後は、債権者がこの計画をどう評価するかが注目される。
債務再編計画の詳細は以下の通り。
◎95億ドルを注入
ドバイ政府は、政府系企業向けの支援基金「ドバイ・フィナンシャル・サポート・ファンド」(DFSF)を通じてドバイ・ワールドと傘下の不動産会社ナヒールに95億ドルを支援することを約束。
ナヒールには80億ドルが注入され、事業運営と債務返済などに充てられる。残りの15億ドルはドバイ・ワールドに注入される。
アブダビ首長国からの新たな支援はない。
ドバイ政府によると、95億ドルの内訳は、内部調達が38億ドル、アブダビ政府から昨年12月に提供された資金100億ドルの残りの57億ドル。内部調達分については詳細を明らかにしなかった。
◎101億ドルの債務の株式化
ドバイ政府が100%保有するドバイ・ワールドの債務89億ドル、ナヒールの債務12億ドルを株式化する。
◎償還期限の延長
期間5年と8年の債券を新たに発行する。これにより、債権者である銀行団は元本を100%回収できる見込み。
昨年12月末時点で、DFSF保有分を除くドバイ・ワールドの債務残高は142億ドル。
◎ナヒール
債務再編計画が債権者に承認された場合、2010年と11年に満期を迎えるナヒールのイスラム債は全額償還される。
ドバイ政府は債務再編計画が完了次第、ナヒールを完全に傘下に収める。
ナヒールの商業債権保有者に対しては、債務額が50万ディルハム(13万6000ドル)までなら現金で返済。それ以上の債務については、40%を現金で、残りは「取引可能な有価証券」の形で支払う。
担保を保有する銀行債権者は、ナヒールに対するロールオーバーと返済期限の延長を通じ、元本と未払い利子あるいは利益を受け取る。
ナヒールはDFSFを通じて注入される資金の「かなりの部分」を、短期的なプロジェクトの完成に充てる。
長期プロジェクトへの出資者は、出資額100%に相当する債権を付与され、完成が近いプロジェクトに時価でスワップできるオプションが付与される。
◎リミットレスを除外
ドバイ・ワールド傘下の不動産開発会社リミットレス・ワールドは今回の債務再編計画から除外された。リミットレスは今月中に12億ドルの融資返済期限を迎える。
リミットレスの債権者には、エミレーツNBDENBD.DUやエミレーツ・イスラミック・バンクEIB.DUなどUAEの銀行のほか、英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)(RBS.L: 株価, 企業情報, レポート)など外国銀行が含まれる。
銀行団は、リミットレスの債務についてグループ全体と別に交渉できるよう、全体の再編計画から外すよう求めていた。
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