UPDATE2: 米シティの第1・四半期は赤字縮小、優先株の影響除くベースは黒字
[ニューヨーク 17日 ロイター] 米金融大手シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)が17日発表した2009年第1・四半期決算は赤字が大幅に縮小し、優先株の影響を除いたベースでは黒字に転換した。
個人向け銀行部門とクレジットカード部門でクレジット費用が急増したものの、コスト削減や投資銀行業務の業績改善が寄与した。
普通株主に対する損失は9億6600万ドル(1株当たり0.18ドル)。前年同期の51億9000万ドル(同1.03ドル)から赤字幅が縮小した。
収入は前年同期比で約2倍となる247億9000万ドルだった。
ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想平均は1株損益が0.30ドルの赤字、収入は217億3000万ドルだった。
優先株の影響を除いた利益は15億9000万ドルと、前年同期の51億1000万ドルの損失から黒字に転じた。2008年に発行した優先株の配当支払いや普通株への転換に関する費用として26億ドルを計上した。
クレジット関連費用は前年同期比76%増の103億ドル。クレジットカード部門での増加が目立った。内訳は純クレジット損失が73億ドル、追加の貸倒引当金が27億ドル、その他の関連費用が3億3200万ドル。
また、数十億ドル規模となる発行済み優先株の普通株への転換については、米政府によるストレステスト(健全性審査)が終わるまで延期する方針を明かした。
投資銀行部門を含む機関投資家向け事業の利益は28億3000万ドルと前年同期の赤字から黒字に転換した。債券トレーディングが好調だった。
個人向け銀行部門は12億3000万ドルの赤字。クレジット損失が膨らんだ。クレジットカード部門の利益は約3分2減少し4億1700万ドルとなった。北米では赤字を計上した。
シティは過去5四半期で計375億ドルの損失を計上。パンディット最高経営責任者(CEO)は今回の決算について、過去2年間近くで最も良いと指摘し「(シティは)リスクを引き下げ、多くの損失の原因となった問題のある過去の資産を劇的に削減した」と述べた。
シティは第1・四半期に1万3000人削減し30万9000人としたほか、保有資産を1160億ドル縮小し1兆8200億ドルとした。
ハーグリーブス・ランズダウン(ロンドン)の米株式部門代表リチャード・ハンター氏は「おそらく銀行セクターの危機は底を打ちつつある」との見方を示した。
また資産運用会社ホランド(ニューヨーク)の創立者マイケル・ホランド氏は「予想よりも若干良い内容だった。政府支援がどの程度追い風になるか、われわれはおそらく過小評価していた」と述べた。その上で「課題は依然膨大であり、JPモルガンが消費者に対する継続的な懸念について前日に発表した内容を考慮すると、シティも引き続き打撃を受けるだろう」との見方を示した。
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