アジア通貨動向(25日)=元が切り上げ後の最高値、強いGDPに注目
[シンガポール 25日 ロイター] 25日のアジア通貨市場では、人民元<CNY=CFXS>が上昇し、切り上げ後の最高値をつけた。
他のアジア通貨は、投資家のリスク回避志向が強まり、伸び悩んでいる。
この日発表となった第3・四半期の中国国内総生産(GDP)統計は、引き続き強い内容となった。
市場では、米メリルリンチ(MER.N: 株価, 企業情報, レポート)の決算や米中古住宅販売の減少を受けて、米経済への懸念が浮上。ドルが対円で下落している。
米追加利下げ観測を背景に、一部のアジア株<0#.INDEXA>は値上がりしているが、リスク回避志向の高まりで、高金利通貨のインドネシアルピア<IDR=>は0.5%近く下落。1ドル9170ルピアで推移している。
シンガポールドル<SGD=>は上昇し、1米ドル1.46シンガポールドルを超えたが、上昇率は0.1%にとどまっている。
人民元<CNY=CFXS>は1米ドル=7.4834元と、切り上げ後の最高値を更新。
中国国家統計局はこの日、1─9月の国内総生産(GDP)伸び率が前年比11.5%になったと発表した。
市場では、7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の強い姿勢を受け、中国当局が人民元の上昇ペース加速を容認するとの憶測が高まっている。
リーマン・ブラザーズのストラテジスト、クレイグ・チャン氏は先週、市場がどの程度の上昇を織り込んでいるか懸念していたが、いまは人民元の上昇を予想。「現物の動きを受け、アウトライトの米ドル/元は下落するだろう」とし、堅調な経済指標や中国政策担当者による強気のコメント、比較的高い水準にあるインフレなどを理由に「それは中国国内の要素や米ドル安によって支援される」とした。
人民元は、2005年7月の切り上げ以降8.4%上昇している。一方、対ユーロでは大きく下げている。
人民元の1年物ノンデリバラブル・フォワード(NDF)の対米ドル相場<CNYNDFOR=>は1米ドル=7.0010元と、ここ1年間で約7%上昇。
前日には、中国国家発展改革委員会が15─20%の人民元切り上げを検討すべきとの内部報告書をまとめたと報道されていたが、同委員会はそのような報告書の存在を否定した。
*0324GMT(日本時間午後零時24分)時点のアジア各国通貨の対米ドル相場は次の通り。
シンガポールドル 1.4598
台湾ドル 32.506
韓国ウォン 917.50
タイバーツ 34.13
フィリピンペソ 44.05
インドネシアルピア 9165.00
インドルピー 39.58
マレーシアリンギ 3.3630
人民元 7.4850
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