再送:〔株式スコープ〕低迷状態から脱出するIPO、ジャスダックNEO効果も

2007年 12月 7日 15:23 JST
 
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   <東京市場・7日>

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 関連銘柄   |  終値  | 前日比 | 公開価格 |  初値  |上場後高値|

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ユビキタス(3858.Q: 株価, ニュース, レポート)| 486000円| +3000円| 100000円| 400000円| 514000円|

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ウェブマネ(3858.Q: 株価, ニュース, レポート)| 403000円|  ───| 100000円| 350000円| 408000円|

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 水野 文也記者

 [東京 7日 ロイター] 相場全体の地合い改善とともに、株式公開(IPO)も低

迷状態から脱出しつつある。その背景として初値形成における主力プレーヤー・個人投資

家のマインド改善が要因として指摘される一方、ジャスダックが新たに設立した先端技術

企業に特化した新しい市場「NEO」の効果が大きいとの見方が出ている。

 2007年の新規上場銘柄は、26日にマザーズに上場される

トレジャー・ファクトリー(3093.T: 株価, ニュース, レポート)までで121銘柄と、昨年の188銘柄から約3分の

2の水準まで落ち込む見通しだ。この水準は、日経平均.N225がバブル後安値を記録した

2003年と同数で、相場環境の悪化を背景に減少したとみることもできる。

 初値形成時のパフォーマンスの悪化も目立つ。以前はIPOと言えば、公開価格で手に

入れれば確実に利益を上げることができる──といったムードがあり、初値が公開価格を

上回る「連勝記録」が話題になることもあった。しかし、現在は公開価格を割って初値を

形成する銘柄が珍しくない。

 三菱UFJ証券がまとめたデータによると、昨年12月から現時点までの1年間で公開

価格割れとなったIPOは33銘柄。直近の11月では、上場した7銘柄のうち半数以上

の4銘柄が公開価格を割り込んで誕生した。桧家住宅(1413.NG: 株価, ニュース, レポート)のように初値が公開価格

を30%以上も下回った銘柄もある。

 市場では、この背景として「新興市場のみならず、株式マーケット全体から逃げ出す個

人投資家が多いことが影響した。個人の参加意欲が強くないとIPOは活況にならない」

(準大手証券情報担当者)との声が出ている。

 しかし、ここにきてIPOに復調の気配が感じられるようになってきた。株価が全体的

に戻り歩調となり、個人投資家のマインドが改善しているほか、ジャスダックのNEO

(ネオ)の効果を指摘する関係者が少なくない。

 NEOは、成長可能性のある新技術、新たなビジネスモデルを有する企業を支援すると

ともに、投資家にこうした企業への投資機会を提供することを目的に、ジャスダック証券

取引所が今年8月に設立した。

 技術評価アドバイザリー・コミッティーにより、上場申請会社が提出した技術評価を審

査過程で評価するほか、既定の適時開示以外に3年以上の期間にかかる事業計画などを記

載するマイルストーン開示を行う──といった従来の新興株式市場には無い制度が特徴と

なっている。

 ジャスダックではNEOを「上場数を競うものではなく、あくまでも質を保つことを重

視し、上場した企業を育てていくマーケット」(広報担当者)と位置づけており、この点

が「成長を買う──という本来あるべき投資にマッチしている市場であるため、投資家か

ら関心を集めるようだ」(みずほインベスターズ証券・投資調査部部長の石川照久氏)と

いう。

 実際、NEO上場の第1号として11月13日に上場したユビキタス(3858.Q: 株価, ニュース, レポート)は、公開

価格10万円に対し4倍の40万円で初値を付けた後、いったん下げる場面があったもの

の、6日には51万4000円まで上昇した。

 一方、第2号のウェブマネー(3858.Q: 株価, ニュース, レポート)は上場初日の6日は買い人気で値が付かず、2日

目のきょうの前場、公開価格10万円の3.5倍となる35万円で初値を付けるなど「こ

の人気ぶりがIPO全体に活気を与える」(準大手証券情報担当者)という。21日には

第3号としてジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(7774.Q: 株価, ニュース, レポート)の上場が予定されている

 ウェブマネーの溝口龍也社長は上場後の記者会見で、NEOに上場した理由について「

新しいビジネスモデル、成長企業を育てるというジャスダック取引所の理念に共感した」

と語っていた。

 他方、市場関係者の中から「成長性という意味ではマザーズ、ヘラクレスが既に存在し

ているうえ、取引所の再編問題が浮上する中で、新たに創設する必要があったのか。新設

した当初の『初物人気』の可能性も考えたい」(中堅証券幹部)と冷めた声も出ている。

 また「マーケットのイメージが新鮮なため、それがNEO上場のIPOが人気を集めた

理由とみることもできる」(SMBCフレンド証券・投資情報室次長の松野利彦氏)とい

う。

 野村証券・中小型株担当のストラテジスト・元村正樹氏は「IPOの本格的な回復は、

NEOなど市場を要因とするのではなく、成長性や流動性などから機関投資家が関心を持

つような銘柄の上場が増えることが大きいとみている」と指摘していた。

 
 

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