再送:〔株式スコープ〕低迷状態から脱出するIPO、ジャスダックNEO効果も
*リードの一部を修正して再送します。
<東京市場・7日>
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関連銘柄 | 終値 | 前日比 | 公開価格 | 初値 |上場後高値|
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ユビキタス(3858.Q: 株価, ニュース, レポート)| 486000円| +3000円| 100000円| 400000円| 514000円|
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ウェブマネ(3858.Q: 株価, ニュース, レポート)| 403000円| ───| 100000円| 350000円| 408000円|
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水野 文也記者
[東京 7日 ロイター] 相場全体の地合い改善とともに、株式公開(IPO)も低
迷状態から脱出しつつある。その背景として初値形成における主力プレーヤー・個人投資
家のマインド改善が要因として指摘される一方、ジャスダックが新たに設立した先端技術
企業に特化した新しい市場「NEO」の効果が大きいとの見方が出ている。
2007年の新規上場銘柄は、26日にマザーズに上場される
トレジャー・ファクトリー(3093.T: 株価, ニュース, レポート)までで121銘柄と、昨年の188銘柄から約3分の
2の水準まで落ち込む見通しだ。この水準は、日経平均.N225がバブル後安値を記録した
2003年と同数で、相場環境の悪化を背景に減少したとみることもできる。
初値形成時のパフォーマンスの悪化も目立つ。以前はIPOと言えば、公開価格で手に
入れれば確実に利益を上げることができる──といったムードがあり、初値が公開価格を
上回る「連勝記録」が話題になることもあった。しかし、現在は公開価格を割って初値を
形成する銘柄が珍しくない。
三菱UFJ証券がまとめたデータによると、昨年12月から現時点までの1年間で公開
価格割れとなったIPOは33銘柄。直近の11月では、上場した7銘柄のうち半数以上
の4銘柄が公開価格を割り込んで誕生した。桧家住宅(1413.NG: 株価, ニュース, レポート)のように初値が公開価格
を30%以上も下回った銘柄もある。
市場では、この背景として「新興市場のみならず、株式マーケット全体から逃げ出す個
人投資家が多いことが影響した。個人の参加意欲が強くないとIPOは活況にならない」
(準大手証券情報担当者)との声が出ている。
しかし、ここにきてIPOに復調の気配が感じられるようになってきた。株価が全体的
に戻り歩調となり、個人投資家のマインドが改善しているほか、ジャスダックのNEO
(ネオ)の効果を指摘する関係者が少なくない。
NEOは、成長可能性のある新技術、新たなビジネスモデルを有する企業を支援すると
ともに、投資家にこうした企業への投資機会を提供することを目的に、ジャスダック証券
取引所が今年8月に設立した。
技術評価アドバイザリー・コミッティーにより、上場申請会社が提出した技術評価を審
査過程で評価するほか、既定の適時開示以外に3年以上の期間にかかる事業計画などを記
載するマイルストーン開示を行う──といった従来の新興株式市場には無い制度が特徴と
なっている。
ジャスダックではNEOを「上場数を競うものではなく、あくまでも質を保つことを重
視し、上場した企業を育てていくマーケット」(広報担当者)と位置づけており、この点
が「成長を買う──という本来あるべき投資にマッチしている市場であるため、投資家か
ら関心を集めるようだ」(みずほインベスターズ証券・投資調査部部長の石川照久氏)と
いう。
実際、NEO上場の第1号として11月13日に上場したユビキタス(3858.Q: 株価, ニュース, レポート)は、公開
価格10万円に対し4倍の40万円で初値を付けた後、いったん下げる場面があったもの
の、6日には51万4000円まで上昇した。
一方、第2号のウェブマネー(3858.Q: 株価, ニュース, レポート)は上場初日の6日は買い人気で値が付かず、2日
目のきょうの前場、公開価格10万円の3.5倍となる35万円で初値を付けるなど「こ
の人気ぶりがIPO全体に活気を与える」(準大手証券情報担当者)という。21日には
第3号としてジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(7774.Q: 株価, ニュース, レポート)の上場が予定されている
。
ウェブマネーの溝口龍也社長は上場後の記者会見で、NEOに上場した理由について「
新しいビジネスモデル、成長企業を育てるというジャスダック取引所の理念に共感した」
と語っていた。
他方、市場関係者の中から「成長性という意味ではマザーズ、ヘラクレスが既に存在し
ているうえ、取引所の再編問題が浮上する中で、新たに創設する必要があったのか。新設
した当初の『初物人気』の可能性も考えたい」(中堅証券幹部)と冷めた声も出ている。
また「マーケットのイメージが新鮮なため、それがNEO上場のIPOが人気を集めた
理由とみることもできる」(SMBCフレンド証券・投資情報室次長の松野利彦氏)とい
う。
野村証券・中小型株担当のストラテジスト・元村正樹氏は「IPOの本格的な回復は、
NEOなど市場を要因とするのではなく、成長性や流動性などから機関投資家が関心を持
つような銘柄の上場が増えることが大きいとみている」と指摘していた。
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