〔金利マーケットアイ〕スワップ金利は長いゾーンにかけ上昇、フラット化を巻き戻し

2008年 11月 28日 16:34 JST
 
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金利の代表的な指標となる10年最長期国債利回りが、節目の1.35%手前で足踏みしている。新発296回債は1.355%まで低下する場面もあったが、取引一巡後は上昇に転じており、足元は前日比0.5ベーシスポイント高い1.375%付近で推移している。市場には「エクステンションで需給引き締まり感は強まりやすいが、週明けの新発債入札を意識した動きが影響したとみられる」(国内金融機関)との指摘があった。

 財務省は12月2日正午締め切りで10年利付国債(1兆9000億円、2018年12月20日償還)の入札を実施する予定。

 

 <10:10> 国債先物はしっかりで推移、中短期ゾーンで打診買いの思惑も

 国債先物がしっかりで推移している。足元の取引水準は、中心限月12月限が前日終値より15銭高い139円47銭。参加者からは「中短期ゾーンの債券にも打診買い程度の買いが入った可能性がありそう」(外資系証券)との声が聞かれた。2年275回債は前日比0.5ベーシスポイント低い0.595%、5年77回債は1bp低い0.865%。「月末特有の買いはほぼすべての年限に達する可能性がある」(外資系金融機関)との見方もあった。

 2日に始まる国債買い現先オペの金額が3兆円に達したことが、参加者の間で話題になっている。「増額が一時的なのか、タームにも需要がありそうだが、なぜスポネベースのほうだけ増やしたのかに違和感がある」(別の外資系証券)との指摘があった。オペにより現金担保付き債券貸借(レポ)のジェネラル取引金利が軟化に向かえば、中短期ゾーンの金利低下につながりやすい。

 <09:55> 日銀が国債買現先オペ4.6兆円通告、量的緩和解除後の最大

 日銀は午前9時半、2本建てで国債買現先オペを通告した。買い入れ日はいずれも12月2日で、期日は12月3日と12月9日。買い入れ額は期日12月3日分が3兆円、12月9日分が1兆6000億円で総額4兆6000億円。今回の買入規模は1日の国債買現先オペとして、2006年3月の量的緩和解除以来最大となる。

 市場では、超過準備の付利開始後に実施した国債買現先オペの期日が相次いで到来する中で、ターム物金利に再び上昇圧力が強まってきている。「日銀の供給額が少ないとの見方が出ていただけに、日銀は思い切って供給姿勢を示してきた」(国内金融機関)との声が出ている。

 

 <09:45> 日銀が1カ月ぶりに即日供給、翌日物金利はやや水準下げる

 

 日銀は午前9時20分の定例調節で、共通担保資金供給(全店)オペを通告して8000億円を即日供給した。期日は12月1日。この結果、当座預金残高は11兆3000億円、準備預金残高は8兆3000億円程度となる見込み。日銀の即日供給オペは10月31日以来約1カ月ぶり。

 即日供給を受けて、無担保コール翌日物はやや水準を切り下げた。大手行の調達希望水準は0.32%から0.31%に低下した。

 <09:30> 20年債利回りが約1カ月半ぶり低水準、月末特有の買い需要で

 国債相場で超長期債利回りがじわり低下している。20年106回債流通利回りは前日比1.5ベーシスポイント低い2.035%となり、10月16日以来約1カ月半ぶりの水準となった。保有債券の年限長期化需要で、残存期間の長い債券に需要が集まりやすいことが背景とみられている。参加者からは「今月のエクステンションは通常月より多いことが予想されている」(国内金融機関)との声が聞かれた。

 長期金利の代表的な指標となる10年296回債流通利回りは、前日比1.5bp低い1.355%。30年29回債は4bp低い2.110%付近で推移している。

 <09:10> 国債先物は買い先行で始まる、経済指標には反応薄の声

 国債先物は買い先行で始まった。中心限月12月限の寄り付きは、前日終値より15銭高い139円47銭。通常より多い月末特有の「エクステンション買い」が予想されていることが、相場の下支え要因とみられる。「米債券市場は感謝祭のため休場で、手掛かり材料を欠いている。朝方発表された経済指標への反応も、ひとまず乏しい」(国内証券)との声も聞かれた。

 10月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合、コアCPI、2005年=100.0)は前年比1.9%上昇の102.4となり、ロイターがまとめた民間調査機関の予測中央値と一致した。みずほインベスターズ証券・シニアマーケットエコノミスト、落合昂二氏は「ガソリン価格はさらに値下がりしており、11月以降は想定以上に下がっていく可能性がありそう」と話した。

 <09:00> 翌日物0.32%中心、朝方の即日オペ見送りか

 無担保コール翌日物は0.32%を中心に取引されている。主な取り手は邦銀。一部地銀は0.35%付近、外銀は0.4%付近で調達意欲を示している。月末を迎えて調達意欲が強まっている。市場では「通常より2bp程度高い水準で取引されているが、供給オペを実施するほどではない」(国内金融機関)として、朝方の即日オペは見送られるとの見方が出ている。

 

 <07:00> 翌日物0.30%中心、月末日で即日吸収見送りも

 月末日を迎え、無担保コール翌日物金利は誘導目標の0.30%を中心に小じっかりと推移する見通し。資金調達が一巡した後は午後にレートが急落する可能性があるが、月末日とあって資金吸収オペの見送りを予想する声もある。27日の市場では月末越えのトムネは0.40%付近と、高い水準でのビッドが示されていた。日銀は引き続き高水準の準備預金残高を維持する見込みで「資金吸収がなければレートが急落する可能性はある」(国内金融機関)。しかし吸収オペを実施したことで「レートが上昇してしまうリスクもあり、日銀は資金吸収を見送るのではないか。むしろ朝方に少しでもレートが上昇する傾向が見えれば、即日供給を行うこともあり得る」(同)との見方があった。このところ一部の大手邦銀がしっかりと資金調達意欲を示しているため「(オペの有無は)大手邦銀の動向次第」(別の国内金融機関)となりそうだ。

 日銀が朝方の金融調節を見送った場合、当座預金残高は27日より6000億円程度増加し10兆5000億円になる見込み。残り所要積立額は4兆3900億円。

 (東京 28日 ロイター)

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