中国人民銀行、次期総裁の有力候補として3人の名前が浮上
[北京 17日 ロイター] 中国人民銀行の周小川総裁が退任した場合の次期総裁候補として、国家開発銀行の陳元・行長、中国建設銀行の郭樹清・会長、証券監督管理委員会の尚福林・委員長の名前があがっている。
関係筋によると、周小川総裁は、開催中の共産党大会で社会科学院への移動が決定する可能性がある。
中国人民銀行は、先進国と比較して独立性や柔軟性、影響力をもっていない。人民元の上昇など金融政策の重要な決定は首相や国務院によって下される。
3人の候補者はいずれも人民銀行の副総裁経験者。陳元氏、郭樹清氏は現在の政策を継承する見通しだが、尚福林氏は過度に警戒心の強いタイプとして知られている。
ただ、周総裁のリベラルな姿勢が総裁交代の原因とのうわさが正しければ、警戒心は中国指導部が求めているものである可能性がある。周総裁は、2005年の人民元切り上げの時をはじめ、国際的な評価が高い。
市場で最有力の総裁候補とみられている尚福林氏は、証券監督管理委員会(CSRC)の委員長として中国の株式ブームを統括してきた。「徐々に」という中国の経済改革のスタイルに適した慎重さを持ち合わせている。周総裁と比較して英語はそれほど得意ではなく国際的な経験も乏しい。学術的発表も少ない。ただこれらは指導部にとって長所とみなされる可能性があるという。
評論家の間では何もしないことが同氏の特徴との声があり、総裁に就任した場合に金融改革継続の勢いが維持できるか、あるいは改革を後退させるのかがポイントとなる見込み。
国家開発銀行の行長である陳元氏は62歳。英バークレイズ(BARC.L: 株価, 企業情報, レポート)への出資を決断し、国家開発銀行を中国の資産担保証券市場の草分け的地位に押し上げた。ある銀行関係者は「陳氏は人脈が豊富で、これが仕事をやりやすくしている」と指摘した。
指導部とつながりのある関係筋がロイターに語ったところによると、同氏は過去に総裁への就任要請があったが、承諾に消極的だったという。
中国建設銀行の郭樹清・会長は51歳で候補の中では最年少。中国銀行界における重要な変化の一角を担ってきた。
中国建設銀行は4大国有銀行の中で最初に香港市場での株式公開を実施した。郭氏は陳氏や周総裁と同様、1990年代に中国の改革プログラムの構想づくりに関わった経歴をもつ。
ただ同氏は尚氏や陳氏よりも若く、まだ時期がきていないとの見方もある。ニューヨークのコンサルタント会社、ユーラジア・グループのジェイソン・キンドップ氏は「郭氏は同様の経歴をもつが、少なくとも一歩、尚氏から遅れをとっている」と述べた。
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