〔情報BOX〕米大手銀行のストレステストと資本支援プログラムの詳細
[25日 ロイター] 米政府は25日、金融状況が一段と悪化した場合の大手銀行の対処能力を査定するストレステストに着手した。
景気悪化時にどの程度の追加資本が必要かを当局が調べる。不足の資本を民間からの資金で調達できない場合、金融機関は財務省の資本支援プログラム(CAP)に参加することができる。
以下、ストレステストおよび関連する資本支援プログラム(CAP)の詳細。
<ストレステスト>
◎対象となるのは資産が1000億ドルを超える米金融機関で約20行。
◎2009年からの2年間で発生する可能性のある損失を分析。これには、ローン証券ポートフォリオやバランスシート外の要因などが含まれる。
◎基本(baseline)シナリオ、悪化(more adverse)シナリオの2種類の経済シナリオに基づき実施。
◎金融機関は貸倒引当金など損失を吸収できる社内財源の見通しを立てる。
◎「経済において極めて重要な(vital)役割」を担うため、資本に十分な余裕があるかどうかを当局が査定。
◎4月末までにテストを実施。
◎政府は結果を公表しない。
<経済シナリオ>
◎基本シナリオでは、実質国内総生産(GDP)が09年にマイナス2.0%、10年にプラス2.1%、失業率が09年に8.4%、10年に8.8%、住宅価格が09年に14%下落、10年に4%下落を想定。
◎悪化シナリオでは、GDPが09年にマイナス3.3%、10年にプラス0.5%、失業率が09年に8.9%、10年に10.3%、住宅価格が09年に22%下落、10年に7%下落を想定している。
<CAP>
◎当局が資本不足を特定した場合、金融機関は6カ月以内の民間からの資本調達を目指すか、もしくは財務省のCAPに参加する。
◎CAPの元で注入される資本に明確な上限はない。
◎資本は、普通株に転換可能な優先株の形で注入される。
◎CAPの元での株式配当利回りは9%。発行者の希望で転換可能だが、当局の承認が必要。
◎7年後には自動的に普通株に転換される。
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