08年度日本企業M&Aは+3.6%の約13兆円

2009年 04月 6日 17:15 JST
 

 [東京 6日 ロイター] 日本企業がかかわった2008年4月─09年3月期(08年度)の合併・買収(M&A)の金額(公表案件ベース)は1336億ドル(約13兆1000億円)となり、前年度比3.6%増加した。

 世界的な景気減速が顕著になった影響を受け、年度後半にかけてM&Aの金額は減少傾向をたどったものの、08年夏辺りまでおう盛だった日本企業による海外企業の買収が、買収金額を前年比で押し上げた。ファイナンシャル・アドバイザー(FA)のリーグテーブル首位は、ゴールドマン・サックスだった。

 トムソン・ロイターによると、08年度のM&Aの件数は2951件と同3.8%減少した。日本企業が海外企業を買収するイン・アウトの案件が、過去最高(06年度)の1.6倍に当たる666億ドル(約6兆5300億円)となり、日本企業のM&Aの55%を占めた。イン・アウトM&Aが日本企業のM&Aの過半数を占めるのは過去に例がなく、08年度は日本の海外企業買収が活発だったことを裏付けた。

 イン・アウトの具体例は、第一三共(4568.T: 株価, ニュース, レポート)によるインドのランバクシー・ラボラトリーズ(RANB.BO: 株価, 企業情報, レポート)買収や、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)による米モルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)への出資など、薬品や金融セクターで目立った。

 このほか、キリンホールディングス(2503.T: 株価, ニュース, レポート)の子会社、ナショナルフーズによる酪農大手デアリーファーマーズ買収や、アサヒビール(2502.T: 株価, ニュース, レポート)の青島ビール(0168.HK: 株価, 企業情報, レポート)の一部株式取得のように、食品セクターの海外M&A案件が増加。日本の食品メーカーが成長市場を求め、アジアを中心とする新興国に経営資源を投じる姿が浮き彫りとなった。

 08年度のアドバイザリーランキング(公表案件ベース)の首位はゴールドマンとなり、野村証券は07年度の首位から2位に転落した。

 ゴールドマンは、リコー(7752.T: 株価, ニュース, レポート)の米事務機器販売アイコンオフィスソリューションズIKN.N買収でアイコンのFA(フィナンシャル・アドバイザー)を務めたほか、新日本製鉄(5401.T: 株価, ニュース, レポート)など日韓7社がブラジルの鉄鋼大手CSN(CSNA3.SA: 株価, 企業情報, レポート)(SID.N: 株価, 企業情報, レポート)から資源子会社ナミザの株式を一部取得する案件でCSN側のFAに就くなど、大型のクロスボーダー案件に関与した。

 (ロイターニュース 江本 恵美記者)

 
 
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