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ECB総裁含む高官3人、政策指針逸脱の必要ないとの見解表明
2017年5月24日 / 14:48 / 4ヶ月前

ECB総裁含む高官3人、政策指針逸脱の必要ないとの見解表明

[フランクフルト 24日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁を含む高官3人は24日、ECBは改善しつつあるユーロ圏経済を政策に反映させるが、インフレは依然として軟調であるため、これまでにECBが打ち出した政策指針から逸脱する必要はないとの考えを示した。

こうした見方を示したのはドラギ総裁のほかコンスタンシオ副総裁とプラート専務理事。3人は揃ってユーロ圏経済の成長が過去約10年で最も良好になっているとの認識を示したが、インフレは精彩を欠き、賃金の上昇は軟調で、労働市場にはなお大きなスラック(需給の緩み)が存在していると指摘。ECBが刺激策の引き揚げにあたり非常に慎重になる可能性があることが示唆された。

ドラギ総裁は、非伝統的な政策手段による副作用は抑制されているとして、すでに表明している政策軌道からかい離する理由はないとの立場を示した。

総裁は、インフレの目標回帰を確実にするため非伝統的な政策手段を導入した際、これらの新たな手段は従来の措置よりもいく分顕著な副作用が生じると認識していたが、「こうした副作用は引き続き抑制されている」と述べた。

その上で「副作用に関するわれわれの分析は、これまで会見の冒頭で繰り返し表明している政策指針から逸脱する理由がないことを示している」とした。

コンスタンシオ副総裁は「経済情勢は改善しているとの見方はほぼ全会一致であると言え、こうしたことは当然ECBの将来的な決定に完全に反映される」と指摘。ただ、ユーロ圏の経済生産は来年末まで潜在力に達せず、賃金の伸びも確かではないと述べ、慎重な立場を示した。

このほかプラート専務理事は、金融刺激策を解除する前にインフレ率の持続的な上昇に対し一段の確証を得ることが必要との見方を表明。「国内のコスト上昇圧力、とりわけ賃金上昇率は抑制されたままで、基調的なインフレ圧力が上昇トレンドにあると確信するにはまだ不十分」と述べた。

また「全体的に見て、景気は安定的かつ拡大しており、回復力は一段と強まっていると確信している。ただインフレ率の見通しが堅固で息が長く、持続したものであるとの確証を得るために、広範で確固たる情報に基づいた見解を作り出すことが必要」と指摘。ECBの支援なしでは、ECBのインフレ目標に向けた歩みが遅くなる、もしくは後退するだろうとの見方を示した。

*内容を追加して再送します。

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