Reuters logo
EXCLUSIVE-ECB、市場との対話に苦慮 文言削除後の市場反応で変更に慎重
2017年3月29日 / 16:25 / 6ヶ月前

EXCLUSIVE-ECB、市場との対話に苦慮 文言削除後の市場反応で変更に慎重

[フランクフルト 29日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は、市場でECBが金融引き締めを視野に入れ始めたとの思惑が広がっていることを受けて、政策メッセージの変更に消極姿勢を強めている。関係筋6人が明らかにした。

ECBは今月9日の理事会で「利用可能なあらゆる手段を活用して行動する用意がある」との文言を削除した。これに市場は大きく反応、ユーロ圏の国債利回りは大幅上昇し、来年第1・四半期の利上げも織り込み始めた。

とりわけイタリアやスペイン、ポルトガルなど、高債務国の国債利回り上昇はECBにとり不安材料だ。現在の水準は許容可能な範囲だが、これ以上上がれば、消費を抑制し成長を阻害しかねない。

理事会の事情に詳しい関係筋の1人は「われわれはテールリスク(確率は低いが実際に起これば非常に大きな損失をもたらすリスク)の低減を伝えたかったが、市場は出口への一歩だと受け取った」とし、「ECBは拡大解釈された」と話す。

ECBは今回の経緯を踏まえ、金融緩和策の終了はかなり先だと投資家を安心させたい考えで、6月まで政策メッセージを変更することに慎重になっているもようだ。

こうした市場の動きは、ECB理事会メンバーのノボトニー・オーストリア中銀総裁が金利のフォワードガイダンス変更の可能性について言及したことで一段と増幅された。

プラート専務理事はその後、フォワードガイダンスは利上げ前に資産買い入れを終了する必要があると明記しており、「強力な論理」が支えているなどとして、投資家の懸念払しょくに努めている。

関係筋はまた、トランプ米政権を巡っては、貿易戦争や保護主義、金融規制緩和、あるいはトランプ大統領が看板政策を実現できないなどのリスクが存在し、市場はこれを正確に織り込んでいない可能性があると述べた。

さらにECBのマイナス金利政策で打撃を受けているユーロ圏の銀行は、今年に入りイールドカーブのスティープ化による恩恵を受けており、ECBが支援の手を差し伸べる切迫性は薄れていると話す。

ロイターの報道を受け、ユーロと銀行株は下落。ユーロ圏国債の利回りは低下した。

ECBはコメントを控えた。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below