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オーストリア中銀総裁、ECB物価目標議論に一石
2017年6月14日 / 17:06 / 3ヶ月前

オーストリア中銀総裁、ECB物価目標議論に一石

[フランクフルト 14日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのノボトニー・オーストリア中銀総裁は14日、インフレ目標に関し明確な数値設定ではなく、レンジにより幅を持たせる方策について言及し、中銀の物価目標議論に一石を投じた。

ECBは2%弱のインフレ目標を掲げるが、長年下回っており、少なくともあと2年は目標に届かない状況が続くと見込んでいる。

ノボトニー氏は現職や元職のECB関係者らが出席する会議で、「明確な数値ではなく、レンジを設定することで、インフレ目標を緩和、または広げる状況を想像できないだろうか」と述べ、物価が長らく低迷する状況で、インフレ目標をレンジとすることがより理にかなうのではないかと問うた。

実際に目標がレンジで定義されれば、ECBは早期の緩和解除が可能になると見られており、金融緩和がバブルを招くと懸念するドイツなどのタカ派は満足するだろう。一方で、イタリアやポルトガルなど債務水準の高い国には、借り入れコストの上昇につながる恐れがある。

エコノミストの間では、ユーロ圏や日本のインフレ低迷は、高齢化や構造的な失業の高止まりなど、金融政策では対処できない問題が要因ではないかとの議論がある。

だが、インフレ目標の断念という考えはECB当局者にとってはタブーだ。こうした可能性に言及するだけでも投資家の信認を損ないかねないと懸念しており、ノボトニー氏の発言は、インフレ目標という聖域に踏み込んだことになる。

同じ会議に出席した白川方明前日銀総裁は、インフレに明確な数値目標を設定することで、金融安定など他の重要な検討要素が後回しにされることを懸念すると述べ、ノボトニー氏の考えに一定の理解を示した。

ECBは過去にもインフレ目標を微調整している。当初は「2%下回る」水準としたが、その5年後には「中期的に2%を下回るがこれに近い水準」に改めている。

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