ポケモン人気衰えず、ドル箱化し活況な関連ビジネスも

2007年 08月 22日 16:39 JST
 
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 [東京 22日 ロイター] 今年は人気キャラクターの「ポケットモンスター」が映画化されて10年目を迎える。現在上映中のシリーズは大ヒットが見込まれるほか、夏休み中に開催されたポケモンイベントの参加者も増加している。9月には新作のゲームソフトが発売される予定だが、ドル箱商品として関連ビジネスが、一段と広がる方向にある。

 ポケットモンスターは、任天堂(7974.OS: 株価, ニュース, レポート)と関連会社である株式会社ポケモンが発売するゲームソフト。そこに登場するキャラクターが日本国内だけでなく、海外でも子供たちの間で人気になっている。ソフトが初めて発売されたのは11年前の1996年。翌97年からはテレビ東京(9411.T: 株価, ニュース, レポート)がアニメ化し、98年から東宝(9602.T: 株価, ニュース, レポート)が映画化に乗り出した。その間、年を追うごとに人気が高まり、付随したビジネスがドル箱となるケースも少なくない。

 10周年企画として現在、全国で上映されている「劇場版ポケットモンスター ディアルガVSパルキア ダークライ」はその代表例だろう。この映画では、ゲームの通常プレーでは手に入らないポケモンを映画館で取り込める劇場内配信の企画を初めて導入した。

 公開初日の7月14日から8月19日までの37日間で、観客数が413万9000人、興行収入43億2400万円を記録した。06年(興行収入実績34億円)との対比は、同じ37日間で47.4%増、05年(同43億円)との対比では15.9%増となっている。東宝の映画事業部は「今回の企画の効果もあり、観客数はここ数年では最も際立つ勢いとなっている」とニンマリ。この先も9月まで上映するとしており「9月は3連休が2度あるため、(興行収入が)50億円に達する可能性もある」としている。興行収入50億円は、昨年なら邦画・洋画合わせてた年間の国内ランキングで10位に入るレベルだ。

 一方、ポケモンに関連した他のイベントも集客力が高い。その中でも盛況だったのが毎年夏休みにJR東日本(9020.T: 株価, ニュース, レポート)が首都圏で実施している「ポケモン・スタンプラリー」もその1つだ。

 今年の場合、都内と近郊の95駅にポケモンスタンプを設置。スタンプを電車に乗って集めて賞品をもらうという企画だが、毎年多くの子供やその保護者が参加している。都区内フリー切符などを購入して何日かかけてスタンプを集めるため、旅客収入に貢献するという仕組みになっている。

 JR東日本東京支社では、今年の参加者は集計中としたうえで「実態はつかみにくいものの、かなりの人数が今年も参加したようだ。昨年度は26万人で、毎年20万人台はコンスタントに参加しているため、今年もそれくらいは参加したと思われる」とコメントしていた。

 こうした中、9月13日には新作のニンテンドーDS向けゲームソフト「ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊」の2作が発売される。任天堂によると「販売がどれだけになるか予測はつかないが、期待の商品と位置づけている」(同社の広報担当者)という。

 昨年9月28日に発売した「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」の2作については、株式会社ポケモンが7月30日に国内累計台数が520万本、世界累計台数が1000万本を突破したと発表。同社の広報担当者は「4月に発売初日から5日間で100万本販売した北米版に続き、欧州版も好スタートを切った」とするなど世界的にも人気の高さを示しており、新作に対する期待も大きい。

 市場では「今後の為替動向次第だが、ポケモンソフトの新作が、調整局面にある任天堂の株価の刺激材料になる可能性もある」(準大手証券情報担当者)との声も出ていた。

(ロイター日本語ニュース 水野文也)

 
 
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