エルメスの人気バッグ「バーキン」、バイヤーが買い付けの裏技を告白
[シドニー 14日 ロイター] 仏高級ブランド大手エルメスの人気バッグ「バーキン」は購入まで2年待ちともされるが、米国人ファッション・バイヤーのマイケル・トネロ氏によると、買い付けの裏技があるという。このテクニックについて記した著書「Bringing Home the Birkin(原題)」を今月出版した同氏が、ロイターとの電話インタビューに応じた。
トネロ氏は5年間かけて世界各地のエルメス店舗を回ってバーキンを大量に買い付け、「2年も待てない」という富裕層クライアント向けに、それらに相応のマージンを上乗せして販売してきた。
同氏が明かす買い付けの秘訣によると、ショップに入ってまずエルメスの手帳「ユリス」に書いた買い物リストを取り出し、スカーフやショール、ブレスレットなど2000ドル(約20万円)相当の商品を次々に出してもらう。これによって、自分をエルメスの上顧客に見せることができるという。そして、それらの支払いをする段になって店員にバーキンを頼むと、大半の場合、裏の部屋から商品を持って来てくれるのだという。
同氏は、この方法により2005年には3カ月間で130個のバーキンを買い付けに成功。「2年待ち」などとされる同バッグの予約リストの存在に疑問を呈している。
一方、オーストラリアのエルメスのスポークスマン、ニコール・モーガン氏は、「バーキン」バッグは1つ1つパリで手作業で製作しており、その受注管理は同社の顧客サービスの一環だとして、トネロ氏の本に関する公式なコメントを差し控えた。
<まるで麻薬の売人>
「バーキン」バッグは、英国出身の女優ジェーン・バーキンの名を取って1984年に誕生。価格は、使用する素材によって9000─3万4000ドル。英歌手のビクトリア・ベッカムや米女優のケイティ・ホームズ、エヴァ・ロンゴリアなど華やかな有名人が愛用している。
トネロ氏は、バーキンほど魅惑的なバッグはなく、エルメスが予約リストにまつわる謎と同商品の希少性を守るのに躍起になるのは無理もないと語る。「バーキンはその入手困難さゆえに究極のぜいたく品の象徴となった。人は手に入らない物を欲しがるものだ」と言う。 続く...
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