M・ジャクソン並みのスター誕生、ネット時代には不可能か

2009年 07月 11日 10:21 JST
 

 [ニューヨーク 8日 ロイター] 先月25日に急死した米歌手マイケル・ジャクソンさんに世界各地で哀悼が捧げられる中、数限りないエンターテインメントの選択肢が与えられているインターネット時代には、ジャクソンさんのような世界的スーパースターが再び誕生することへの疑問が一部の批評家の間で出ている。

 ジャクソンさんの突然の死は、あふれるような賞賛をもたらした。1982年のアルバム「スリラー」は史上最高の売上枚数を誇る。私生活のスキャンダルは、ファンや一時は冷静さを失っていた人々にとって、もはやどうでもよいことになったようだ。

 南カリフォルニア大学のジョナサン・タプリン教授は「動画共有サイト『ユーチューブ』の世界では、マイケル・ジャクソンの『スリラー』が全世界に与えたような影響をもたらすことは出来ない」と指摘する。

 タプリン教授は以前、テレビや映画のプロデューサーをしており、コンゴやガボンなどを訪れたとき、ラジオから聞こえてきたのは、すべてマイケル・ジャクソンの曲だったと話した。

 インターネットは世界を新たな方法でつなぎ、無名な人を一瞬にしてスターにすることが出来る。英国のオーディション番組での映像がユーチューブに投稿され、一夜で「国際的スター」になったスーザン・ボイルがその一例だ。

 だが、そんな名声はつかの間で、すぐにほかの誰かが取って代わる。「何千人ものスーザン・ボイルが現れるだろう。しかし、マイケル・ジャクソンやビートルズが現れることはないだろう」とタプリン教授は言う。

 ケーブルテレビやインターネットが登場する以前は、数千万人が同じ人気番組を定期的かつ同時に視聴していた。現在はインターネットによって情報がはんらんし、情報の受け取り手も個人単位になっている。

 <M・ジャクソンですら困難な時代に>  続く...

 
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