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2012年以降の米インフレ動向を懸念=セントルイス連銀総裁
2017年5月26日 / 03:15 / 4ヶ月前

2012年以降の米インフレ動向を懸念=セントルイス連銀総裁

 5月25日、米セントルイス地区連銀のブラード総裁(写真)は、現在の米国の物価水準が、連邦準備理事会(FRB)の2%のインフレ目標の下で想定される水準を著しく下回っていると述べ、このトレンドに懸念を示した。写真はニューヨークで2015年2月撮影(2017年 ロイター/Lucas Jackson)

[東京 26日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、現在の米国の物価水準が、連邦準備理事会(FRB)の2%のインフレ目標の下で想定される水準を著しく下回っていると述べ、このトレンドに懸念を示した。

26日の東京での講演向けスライドで、米国の物価はインフレ率が2%の目標付近で推移していた1995─2012年の軌道を4.6%下回っていると指摘。

「1990年代に日本が経験したほど深刻ではないものの、懸念材料だ」と述べた。

総裁は、米失業率がさらに低下したとしても、インフレが加速する可能性は低いとの認識を示した。

インフレ率が依然として2%を下回る中、3月の利上げ以降インフレ期待と米国債利回りが低下しており、FRBの利上げに向けた計画は「過剰に積極的」かもしれないと指摘した。

FRBは6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げする見通しで、新たな経済予測も公表する。

ブラード総裁は経済が低成長・低インフレに陥っているとみており、大方の当局者が3月実施分を含めて年内3回の利上げを見込む中、必要な利上げはあと1回で、その後は景気加速が明確になるまで様子を見るべきとの見解をこれまでに示している。

総裁は今年のFOMCで投票権を持たない。

FRBのバランスシート縮小に関しては、今年後半の着手が望ましいとした上で、長期債利回りへの影響は最小限に抑えられるとの見方を示した。

総裁は講演後に記者団に対し、再投資を停止する米国債や住宅ローン担保証券(MBS)の額に上限を設けることは好ましいが、どの程度の規模にすべきか個人的な見解はないと述べた。

また、FRBはサブプライム(信用力の低い借り手向け)の自動車ローンや学生ローンの動向を注視しているが、危険な水準には近付いていないとの見方を示した。

総裁はさらに、日銀が国債買い入れの縮小に踏み切る際には市場との対話を注意深く行う必要があり、出口戦略を示すことが賢明だと指摘。「意思疎通を適切に行うことが非常に重要だ」とし、「さもなければ極めて大きな反応が生じ、世界的に大きな混乱が広がる」と警告した。

*内容を追加します。

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