米社債の格付け、信用危機で平均1ノッチ低下=ムーディーズ

2009年 11月 6日 10:33 JST
 

 [ニューヨーク 5日 ロイター] 格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが5日公表したリポートによると、リセッション(景気後退)および信用危機の影響で、米企業の信用の質を示す格付けは、6月までの1年間に平均で1ノッチ低下し、格下げの規模は約5兆4000億ドル前後に上ったことが明らかとなった。

 現在、米社債の格付けの約半分はA3以上となり、2008年末時点のA2から1ノッチ低下した。A3は投資適格級で7番目に高い格付けで、ジャンク級(投機的等級)からは4ノッチ上。 

 ムーディーズのエコノミスト、ベン・ガーバー氏は、信用の質の低下は、社債スプレッドが来年も歴史的な平均水準を引き続き上回ることを正当化する、と指摘した。

 信用危機や住宅ローン関連債券の価格下落により、特に金融機関の格下げが多数を占めた。

 ガーバー氏はインタビューで「2008年9月のリーマン・ブラザーズ破たんによる影響が、他の主要金融機関にも連鎖的に波及し、多くの格下げにつながった」と述べた。

 だが、信用の質は改善に向かっており、同氏によると、10月に格下げの方向で見直されているは6格付けのみで、信用リスクの急激な低減を反映している。またこのペースが続けば、第4・四半期に格下げの方向で見直されるのは過去最低水準の18社の見通しで、過去最高だった前年同期の164社からは大幅な減少になるという。

 
 

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