世界経済の悪化ペース鈍化の兆し、回復と混同してはならない=米財務長官
[ワシントン 24日 ロイター] ガイトナー米財務長官は24日、世界経済の悪化ペースが鈍化した兆候が見られるが、これを景気回復と混同してはならないと述べた。
ガイトナー長官は7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)後に声明を発表し、「幾分心強く思うのは当然だが、昨秋に世界経済の上に垂れ込めた暗闇からの浮上が近いと結論付けるのは誤りだ」との認識を示した。
米国をはじめ各国の財政出動が、米住宅市場や一部金融市場の安定化に寄与し始めている可能性があると述べた。
その一方で、クレジットの過熱後に起こった金融システム崩壊に起因する危機に、グローバル化した経済は対処したことがほとんどないと指摘し、「各国政府は(3月にロンドンで開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議で)合意した行動計画を実施する」必要があると述べた。
3月のG20財務相・中央銀行総裁会議では、世界経済の持続的な回復を確実にするため、各国政府が必要な景気対策を実施し、金融システム安定に向けた取り組みを継続することなどが目標として定められた。
ガイトナー長官はG7後の記者会見で、5月4日に発表が予定されている米銀19行のストレステスト(健全性審査)結果についてはG7で討議せず、金融システムの十分な資本確保を目指した米国その他の国々の取り組みについて検証したことを明らかにした。
ワシントンではG7に引き続き、G20財務相・中央銀行総裁会議が開催されている。
長官はG20の議題がG7とほぼ同じになるとし、「今後数日間に開かれるすべての会議、今後数カ月間に開催されるすべての会議の議題は同じだろう」と述べた。
「その議題は、われわれが何をしているかというものだろう。今回の景気後退(リセッション)のリスク軽減を促す十分な行動をとっているか、早期回復に向けた基盤を築いているか、よりバランスの取れた、より持続的な回復に向けた基盤を構築しているか、というものだろう」と説明した。
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