米プライマリーディーラー、FRBは新たな参入に慎重に
[ニューヨーク 20日 ロイター] プライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)は、ベアー・スターンズやリーマン・ブラザーズなどが昨年資格を失ったことからその数は大幅に減少したが、現在多くの金融機関が取得を目指しているとみられている。
ただ、金融機関がプライマリーディーラーの特典を短期的に利用することを避けるため、米連邦準備理事会(FRB)は、資格付与に慎重になる可能性が高い。
昨年1年で、ベアー・スターンズ、リーマン・ブラザーズ、カントリーワイド、メリルリンチが資格を喪失・返上した。
一方で金融危機を背景に、多くの金融機関にとりプライマリーディーラーの魅力は高まっている。政府は多額の国債発行を予定していることから、プライマリーディーラーが利益を確保する機会が増えているほか、緊急融資制度を利用しFRBから直接資金を借り入れることも可能だ。
複数の金融機関が同時にプライマリーディーラーの資格取得を目指すことはまれで、状況は数年前から大きく変化した。引き受けがさほど多くなかった2007年には、3社がプライマリーディーラーの資格を返上している。
FRBは新たにプライマリーディーラーに承認された金融機関が、利益を得る機会が減ったり緊急融資制度が必要なくなった時点で資格を返上しないようにすると専門家は指摘する。元ニューヨーク連銀幹部で、現在法律事務所ホワイト&ケースのパートナー、アーネスト・パトリキス氏は「FRBは以前よりも若干慎重になるだろう」との見方を示した。
RBSグリニッチのエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「FRBは、単に国債入札や買い取りへの参加を希望している機関にフリーパスを与えるつもりはない。プライマリーディーラーは適切なマーケットメイクができる必要があり、影響力を及ぼすための評判や関係を築くにはある程度時間がかかる」との見方を示した。
上場先物・オプション取引仲介の大手米MFグローバル(MF.N: 株価, 企業情報, レポート)や野村証券が今年に入り、プライマリーディーラーとなるためにFRBと協議していることを明らかにしている。また、トロント・ドミニオン銀行(TD.TO: 株価, 企業情報, レポート)は、モルガン・スタンレーのベテラン金利トレーダーのジム・オブライエン氏を採用したことから、プライマリーディーラーを目指しているとのうわさがでている。ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RS.N: 株価, 企業情報, レポート)やジェフェリーズ(JEF.N: 株価, 企業情報, レポート)も検討しているとの観測がある。 続く...












