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米FRB金利据え置き 世界リスクで年内利上げ予想2回に引き下げ
2016年3月16日 / 18:11 / 2年後

米FRB金利据え置き 世界リスクで年内利上げ予想2回に引き下げ

3月16日、米FRBは16日まで開催したFOMCで、政策金利の据え置きを決定した。写真は2015年9月、ワシントンのFRBビルを撮影(2016年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 16日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は16日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の据え置きを決定した。米経済の成長は継続し労働市場も健全としたが、世界経済の弱含みを背景に年内の想定利上げペースを2回に引き下げた。

公表したFRB当局者の金利見通しでは、大半の当局者が年内2度の25ベーシスポイント(bp)利上げを見込んでいることが示された。年内4回を見込んでいた昨年12月から半減した。

イエレン議長はFOMC後の会見で、声明ではインフレの上向きを挙げたが、最近のインフレ加速の兆候も一時的なトレンドではないと指摘。「持続するとみられる大幅な上昇が出ているとはまだ結論付けていない」として、今後の状況を見極める必要があるとの認識を示し、見通しを取り巻く不確実性を強調した。

議長は「米経済はここ数カ月、衝撃にもかかわらず底堅い」が、現時点で利上げするには世界的なリスクが明白過ぎると述べた。

また大半の参加者の金利見通しの変化は「世界経済の成長見通しがやや減速したとの見方をおおむね反映している」と説明した。

声明ではリスクはなお海外に起因しているとしており、議長は中国の経済減速に加え、日欧経済が再び弱含んでいる点に言及した。

議長はまた、FRBの基本見通しが正しいと分かれば、金利は上昇するとも指摘。一方で、慎重に進めることで景気回復の順調な進展を点検できるとの考えを示した。

イエレン議長はFOMCが直面する不透明性を強調。国内経済成長見通しを引き下げ、金融引き締めペースの予想を緩やかにしても、利上げを行う態勢にあるとし、「多くの委員が政策見通しを修正したが、これは世界経済の成長予測が一定程度鈍化したことを主に反映した」と述べた。

今回の決定に関し、米カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁が唯一、利上げを主張し反対票を投じた。他の参加者は金融引き締めを進めるには、国際情勢は依然脆弱過ぎるとの考えを示した。

RBCキャピタル・マーケッツの米経済担当エコノミスト、トム・ポーセリ氏は「予想に対し、ややハト派寄りな印象」と述べた。

金融市場の反応は、ドルが主要通貨バスケット.DXYに対し急落。米国債利回りは軒並み低下する一方、米株は大幅高となり、S&P総合500種.SPXは昨年12月31日以来の高値で引けた。

<慎重なアプローチ>

声明では「雇用の大幅な伸びを含む最近の一連の指標は、労働市場がさらに力強さを増したことを示唆している。インフレ率も最近、加速した」と指摘。

「だが世界経済と金融動向が引き続きリスクとなっており、年内インフレを低水準に抑える」とした。

FRB当局者の経済見通しでは、今年の成長率とインフレ率がともに引き下げられた。長期的な金利見通しも3.5%から3.3%に下方修正された。

金利軌道に関する見通しでは、大半の当局者が年内およそ0.5%ポイントの利上げが適切との見方を示した。年内4度の利上げが見込まれていた昨年12月時点から想定の利上げペースはより緩やかとなった。

失業率見通しは年末までに4.7%、その後2017、18年も継続的に改善すると予想している。

今年のインフレ率見通しは1.6%から1.2%に下方修正。ただ来年には中期目標の2%近くに加速すると見込む。

*内容を追加しました。

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