シドニー外為・債券市場=豪ドルは上昇、米AIG救済策を好感
[シドニー 17日 ロイター] 17日のシドニー外国為替市場の豪ドル相場は、米
政府による保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)(AIG.N: 株価, 企業情報, レポート)へ
の救済策を好感して、対米ドル、対円ともに最近の安値水準から回復した。
ただ、より多くの米金融機関が経営難に陥るかもしれないとのうわさを発端とする新た
な懸念のため、投資家らは慎重姿勢を崩さなかった。
コモンウェルス銀行のシニア通貨ストラテジスト、リチャード・グレース氏は「米連邦
準備理事会(FRB)のこの措置が好ましいものであり、投資家に幾分安心感をもたらし
たことから、豪ドルは幾分上昇している」とする一方で、「新たなリスク回避の動きや、
ある投資銀行が合併するとのうわさが高リスク資産への(投資)意欲を圧迫している」と
指摘した。
米証券大手(投資銀行)モルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)幹部らが、最近の同社株価の不安
定な値動きを踏まえ、独立経営を維持すべきか合併すべきかを思案していると米CNBC
が報じたことを受けて、円JPY=は下げ幅を縮小した。
米政府がAIGの経営破綻(はたん)を防ぐため、850億ドルの融資で合意したこと
は、証券大手リーマン・ブラザーズLEH.PLEH.Nの経営破綻を受けた投資家の不安心理
を和らげた。
リーマンの経営破綻やバンク・オブ・アメリカ(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)のメリルリンチMER.N買収は世
界中に衝撃を与え、投資家らは高リスクな投資を減らし、比較的安全な政府債や円など低
利回り通貨に投資先を移すことを余儀なくされた。
現地時間午後4時20分時点で豪ドルAUD=の対米ドル相場は1豪ドル=0.8005
米ドルと、取引時間中の安値0.7910米ドルから上昇している。前日につけた13カ
月ぶりの安値0.7852米ドルからは離れている。
対円AUDJPY=Rでは1豪ドル=84円74銭と、前日のシドニー市場終盤の82円48
銭を上回っている。前日につけた2年半ぶり安値の81円39銭から上昇した。
豪準備銀行(RBA、中央銀行)のスティーブンス総裁は、国内銀行は他国の銀行より
もはるかに良好な状態にあり、豪経済は他の先進国よりも比較的良い形で現在の危機を乗
り切るだろうとの見方を示したが、ほとんど材料視されなかった。
豪債券先物は、資金を安全な投資先に移す動きが一服する中で、下落した。
〔豪ドル/米ドル〕
0620GMT 0.8005
0200GMT 0.8035―0.8036
前営業日終値 0.7903―0.7908
〔10年債先物12月限〕(カッコ内は前営業日清算値比)
0620GMT 94.465(―0.125)
0200GMT 94.460(―0.130)
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