アジア通貨動向(21日)=シンガポールドルが上昇、米ドルが全般に軟調
[シンガポール 21日 ロイター] 21日のアジア通貨はシンガポールドルと台湾ドル主導で上昇。米連邦準備理事会(FRB)が先の連邦公開市場委員会(FOMC)で証券買い入れ拡大を検討したことが明らかになったことを受け、ドルは軟調となった。ドルの対通貨バスケット相場は5カ月ぶりの安値を付けた。
インドネシア市場はこの日祝日のため休場。
シンガポールドルSGDは0.4%高の1ドル=1.4545シンガポールドル。
シンガポールのトレーダーは「欧州通貨が上昇基調にあることを受け、ドル相場は全般に軟調だ。従ってドルをロングにしていた投資家はすべてドルのポジションを減らしている」と述べた。
シンガポールドルは3月初旬以来の急伸を経て安定化しているため、同通貨の1カ月インプライド・ボラティリティSGDVOLは1週間前の8.3%から7.5%に低下した。
シンガポール金融管理局(MAS)のオン・チョンティー副長官は、シンガポールドルの対米ドルでの強さについて、米ドルがアジア通貨に対して下落しているという流れで捉えるべきだとの見解を示した。
この日発表された第1・四半期の同国国内総生産(GDP、確報値)は前期比年率換算で14.6%減となり、予想より小幅なマイナスだったほか、速報値よりも改善した。
フィリピンペソPHP=は0.2%上昇し1米ドル=47.2ペソ。市場では、ペソ高抑制のための中銀のドル買い介入の可能性を指摘する声が聞かれた。
あるディーラーは「47.20ペソを下回る水準のビッドが多かった。おそらく中銀が一段のペソ高が輸出に影響することを懸念して動いたのだろう」と述べた。
ドル/ペソのオフショアのノンデリバラブル・フォワード(NDF)6カ月物PHPNDFOR=は47.97ペソで、ペソのスポット価格からの1.4%の下落を織り込む水準となった。前日は1.7%の下落を織り込んでいた。
オンショアのフォワードは47.786ペソに上昇し、オフショアのNDF6カ月物とのスプレッドは縮小。5月初めのスプレッドは2%だった。
あるディーラーは「NDFは依然としてオンショアに対しディスカウント水準で取引されており、将来のドルの下落を示唆している」と述べた。
*0712GMT(日本時間午後4時12分)時点のアジア各国通貨の対米ドル相場は次の通り。
シンガポールドル 1.4555
台湾ドル 32.715
韓国ウォン 1248.30
タイバーツ 34.35
フィリピンペソ 47.21
インドネシアルピア 10320.00
インドルピー 47.38
マレーシアリンギ 3.5245
人民元 6.8245
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