〔クロスマーケットアイ〕弱い雇用統計が米経済見通し下押し、マネーに訪れる潮目
値(95.70円)に顔合わせしたものの、ここまでで下値を試す動きは一
巡。その後は海外市場での下げのあとの買い戻しからドル/円、クロス円とも緩やかに値
を戻した。「ドル/円では95.80円付近の買いが強い。ユーロ/円は以前下げ止まっ
た133円前半をキープできれば底堅くなる」(国内銀行)との声が聞かれた。
日経平均.N225が一時180円以上値を崩したが、リスク回避によるクロス円の売り
は限定的で、逆に買い戻しが先行した。米雇用統計発表からきょう早朝まで、ユーロ/円
は200ポイント以上、豪ドル/円は150ポイント以上急落したためで、市場では「雇
用統計への反応は為替が先行している。日経平均への反応は鈍い」(国内銀行)との声が
上がった。
<米雇用統計と欧州中央銀行(ECB)理事会>
雇用統計が予想より悪かったとはいえ、すう勢的には一時に比べて減少幅が縮小してい
る。「景気が市場の期待ほど改善していないことが確認された一方、いったん下げ止まっ
ていることも事実。今、2番底まで織り込む必要はない。高金利通貨などへの売りが強ま
ったが、これは買いに傾いたポジションに対する利食い売りの範囲だ」(国内銀行)との
声が上がっている。
欧州中央銀行(ECB)理事会では予想通り政策金利を1%に据え置き、カバードボン
ドの買い入れ規模も拡大しなかった。しかし、トリシェ総裁が政策金利について必要な場
合は追加利下げには引き続きオープンとしたほか、年内は経済活動が引き続き弱いとの見
方を示したことで「ユーロにはネガティブな材料になった」(国内金融機関)という。
(ロイター日本語ニュース 田巻 一彦;編集 宮崎亜巳)
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