〔外為マーケットアイ〕米10年物スワップ・スプレッドの行方に関心、ドル/円上昇を左右か

2010年 03月 26日 13:55 JST
 
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〔外為マーケットアイ〕

 <13:53> 米10年物スワップ・スプレッドの行方に関心、ドル/円上昇を左右か

 ドル/円が2カ月半ぶり高値へ上昇した手掛かりとなっている米金利の急上昇をめぐり、市場の議論が活発化している。今回の金利上昇は、23日の米金利スワップ市場で10年物スワップ金利が1年2カ月ぶりに10年債利回りを下回り、24日の取引でさらに水準を切り下げたことを受けて「スプレッド拡大方向に賭けていたファンド勢がいっせいに損失確定の反対売買に動き、取引金融機関の国債売りが活発化した」(外銀)のがきっかけとの声が大勢。しかし、金利急騰が米国で中国人民元についての公聴会が行われた24日だったことで、「売りの背景に最大保有国である中国から無言の圧力があった可能性もあるとの観測も出ている」(邦銀)という。前日の米債市場で10年債利回りUS10YT=RRは一時3.93%と9カ月ぶり高水準をつけた。

 米金利の上昇がファンド勢の損失確定なら「一時的な問題で金利の上昇も限られ、ドル/円もそろそろ戻り売り」(都銀)との見方に傾きやすい。「いずれにせよ『悪い金利上昇』なのでドル/円を(金利上昇に)追随して買い上げるのは危険」(別の外銀)との声もある。しかし、テクニカル的に上抜けとなったドル/円には海外勢が買い姿勢を強めてきたタイミング。「このまま金利上昇基調が続けば、ドル/円は上がらざるを得なくなる」(さらに別の外銀)との見方もあった。

 <12:24> ドル92.47円付近、テクニカル上抜けで海外勢が買い姿勢

 ドルは92.47円付近。海外市場でつけた2カ月半ぶり高値の92.96円から小幅に調整した水準で一進一退が続いている。東京市場では、上値で実需や一部短期筋の戻り売りが出ているものの、一方で「テクニカル的に上抜けてきたことに着目した海外ファンド勢の買いが活発」(外銀)。この日もドルの下値では、複数の外銀を経由した買いが断続的に入っているという。

 

 <11:03> ユーロ1.3315ドル付近、1.3270ドル前後に底堅さ

 ユーロ/ドルは1.3315ドル付近。未明の下攻めで10カ月ぶり安値(1.3267ドル)をつけたあと、その後の下攻め局面でも同じ1.3267ドルまでで下げ止まっており、1.3270ドル前後の底堅さが意識されている。「下値にはまだストップロスオーダーがあり、これをつけにいく可能性もある。ただ、1.32ドル台でしのげれば、軟調地合いがいったん落ち着く可能性が出てくる」(邦銀)という。

 ドル/円は92.50円付近で下げ渋り。ただ「輸出企業の売りは日中はずっと出てきそうだ。上値の重さは続くだろう」(邦銀)との声が出ている。

 

 <10:45> ユーロ1.3310ドル付近、参加者の関心はギリシャ問題から欧米景気格差に

 ユーロ/ドルは1.3310ドル付近で底堅い推移。「ギリシャ支援に関してトリシェ欧州中銀(ECB)総裁がIMF(国際通貨基金)の関与を容認する発言をしたことがユーロを支えているようだ」(ドイツ証券シニア為替ストラテジスト、深谷幸司氏)とみられている。

 ただ「ユーロの方向感が下であることは変わらない。ギリシャを足元の材料にはしているが、参加者の関心はギリシャから欧米間の景気格差に移っており、ファンダメンタルズをにらんだユーロ売りになっている」(同)という。

 ギリシャの資金繰りへの不安感は後退しており、ぎくしゃくしながらも収拾が図られつつあるが、深谷氏は「ユーロの下落トレンドが転換することはない。ユーロ/ドルはリーマン・ショック後の安値である1.23ドルを目指す可能性がある」とみている。

 

 <10:05> ドル92.40円付近、FRB議長の慎重な政策スタンスに対し米長期金利は4%視野

 ドル/円は92.40円付近で弱含みの値動きが続いている。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は25日、国内経済には依然として超低金利政策による支援が必要との認識を示した上で、経済の拡大が「成熟」すればFRBは刺激策を解除する用意があると述べた。市場では「引き続き慎重な金融政策スタンスが続いている」(国内金融機関)と受け止められている。

 一方、5年債に続いて7年債入札も不調だったことで米10年債利回りは3.88%付近に上昇した。「海外からの需要が落ちている。人民元をめぐる対立もあり、市場では中国からの需要に懸念も出てきそうだ。4月の為替操作国認定をにらんで、米中関係が米国金利のポイントになる」(住友信託銀行マーケット・ストラテジスト、瀬良礼子氏)との声が出ている。

 FRBの慎重な政策スタンスに対して、これまでのレンジ上限を試す10年債利回りという不整合が起きており「10年債利回りが4%を超えてくるようなら、米当局から口先介入などが入る可能性がある。ただ、ファンダメンタルズでなく需給による上昇のため、センチメントを落ち着かせる意味からはやはり米中関係をみておきたい」(瀬良氏)という。

 

 

 <09:15> ドル92円半ば、幅広くドルが弱含む

 午前9時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅安の92円半ばで推移している。ドル/円、ユーロ/ドルなど、幅広くドルが弱含んでいる。海外市場でドルが買われたあとのポジション調整が入っているほか「米国株先物がさえないことでややリスク・オフ地合いになっている」(国内銀行)との声が上がっている。

 期末をにらんだ輸出企業の売りも予想され「東京市場ではドル/円の上値は重くなるだろう。ただ、CPIのデフレ基調が続いており、米国金利の上昇もあって金利差がついてきた。実需売りが一服する4月以降、ドル/円は1月高値(93.78円)をクリアできれば95円が現実味を増す」(国内銀行)との声が出ている。

 

 <08:46> ユーロ1.3295ドル付近、ユーロ圏首脳のギリシャ支援合意は地合い改善につながらず

 ユーロ/ドルは1.3295ドル付近で下値もみあい。ユーロ圏首脳は25日、ギリシャ向けの緊急時の支援策について、ユーロ圏諸国による二国間融資と国際通貨基金(IMF)からの資金を活用することで合意した。また、欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は25日、ECBによる流動性供給オペの担保基準について、2011年まで現行の緩やかな基準を維持する意向を表明、ギリシャ債が引き続き担保適格となる可能性が高まった。

 しかし、トリシェ欧州中銀(ECB)総裁が「IMFやその他の機関が、ユーログループや各国政府に代わって責任を負うことは、明らかに、非常に悪いことだ」と苦言を呈したことで、「欧州の結束や今後の支援の足並みが乱れる可能性がある」(国内金融機関)と受け止められ、支援に関するユーロ圏首脳合意はユーロの地合い改善にはつながっていない。

 

 <08:33> ドル92.60円付近、2月全国CPIは予想通りの前年比1.2%低下

 ドル/円は92.60円付近で弱含み。2月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く)はロイター予測(前年比1.2%低下)に対して前年比1.2%低下となった。3月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く)はロイター予測(前年比1.7%低下)に対して前年比1.8%低下と、ともに低下基調が続いている。

 

 <07:45> きょうの予想レンジはドル92.10―93.10円付近、2カ月半ぶり高値圏で底堅い

 

 きょうのドル/円JPY=の予想レンジは92.10―93.10円付近。ユーロ/ドルは1.3220─1.3340ドル。ギリシャ問題ではユーロ圏首脳が25日、ギリシャ向けの緊急時の支援策について、ユーロ圏諸国による二国間融資と国際通貨基金(IMF)からの資金を活用することで合意したが、欧州中銀(ECB)がこれに難色を示したことなどからユーロ売りが先行。10カ月ぶり安値となる1.3267ドルまで下落した。ユーロ/ドルでのドル買いが波及したことに加え、米10年債利回りが3.88%台まで上昇したことでドル/円も2カ月半ぶり高値(訂正)にあたる92.96円まで上昇した。東京市場では「93円前後は輸出企業の売りで上値を押さえられるだろうが、一方で海外勢や国内機関投資家のドル買いも強い。底堅い推移になるだろう」(国内金融機関)との声が上がっている。

 (東京 26日 ロイター)

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