シドニー外為・債券市場=豪ドルは小幅上伸、債先は下落

2008年 07月 29日 17:44 JST
 
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 [シドニー 29日 ロイター] 29日のシドニー外国為替市場の豪ドルの対米ドル

相場AUD=は、米ドルが米金融不安に圧迫されていることや、中国と日本の投資家による

豪ドル買いについてのうわさが出ていることなどから、小幅上伸した。

 終盤では1豪ドル=0.9575米ドルと、前日の0.9547米ドルを上回っている。

ただ、今月の高値、0.9714米ドルはまだ大きく下回っている。豪ドルはユーロ、

円に対しても上昇した。

 豪ドルは前日、大手銀行が世界的な信用収縮に関連した評価損を発表したことを嫌気し

て0.9525米ドルと3週間ぶり安値まで下落した。ただ、メリルリンチMER.Nが計

上した57億ドルの評価損に比べれば小さく、メリルが85億ドルの新株を発行するとの

報は米ドルを圧迫、豪ドルは0.9500―0.9540米ドルの下値支持線を上回る水

準を維持した。

 ウエストパックのシーン・キャロウ氏は「市場はこれらの水準から、さらに豪ドルを押

し下げることには及び腰で、値を下げるたびに買いが入った」と説明した。

 同氏は特に、中国や日本からの豪資源分野への関心についてのうわさに言及。「中国が

豪資源会社に対する直接投資を申し入れ、政府の承認を待っている案件は100件近く積

み上がっているようだ。こうした長期投資は豪ドルを下支えるのに役立っている」と指摘

した。

 実際、国内経済関連では悪いニュースが出たが、外国為替市場は関心を払わなかった。

 ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が発表した業況調査によると、前四半期は

売上高、利益、雇用が2001年以来の水準まで悪化した。

 UBSのジョージ・ザレノー氏は「さまざまな要素が減速するトレンドが続くが、まだ

ソフトランディング(軟着陸)に合致する水準にとどまっている」と分析。「現段階では

、一段の悪化はよりハードなランディングを示唆するものとならざるを得ない」と警告し

た。

 同氏は金融政策の次の一手は利下げだが、来年上半期まではないと予測。金利先物市場

CSRBA1Y=CSAUは、豪準備銀行(RBA)が今後1年以内に30ベーシスポイント(bp

)前後利下げすることを織り込んでいる。

 米豪の2年物国債の金利差は今年最低の水準まで圧縮され、豪国内の利回り曲線は長短

逆転から、わずかに長期金利が短期金利を上回るようになった。

 豪国債市場は、米国の銀行に対する懸念で、前日に米国株が打撃を受けたことが、寄り

付き前の時間外取引で豪国債相場を押し上げる要因となった。ただ、取引時間中は豪州や

アジア各国の株価下落にもかかわらず、利食い売りに圧迫された。

〔豪ドル/米ドル〕

0630GMT  0.9575

0200GMT  0.9578―0.9583

前営業日終値   0.9547―0.9550

〔10年債先物9月限〕(カッコ内は前営業日清算値比)

0630GMT 93.710( 0.050)

0200GMT 93.740( 0.020)

 

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