〔クロスマーケットアイ〕海外ファンド勢が株処分、連動してドル/円2年ぶり安値

2007年 11月 21日 16:40 JST
 
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<東京市場 21日>

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日経平均   |国債先物12月限| 国債288回債  |ドル/円(16:00) |

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  14837.66円 | 137.30円  |  1.430%    | 108.98/99円 |

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-373.86円 | +0.32円  | -0.035%  | 109.94/98円   |

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注:日経平均、国債先物は大引け、現物の価格は午後3時の値。

下段は前営業日終値比。為替は前営業日NY終盤。

 [東京 21日 ロイター] 21日の東京市場は午後に入り、株安・円高・債券高の

動きが強まった。香港などアジア株式が軒並み売られたため、決算を控えたヘッジファン

ドなど海外勢が、相場水準に関係なく日本株の処分を一段と進めた。株式市場との連動性

を強める為替市場では、投機筋などによるドル売りでドル/円は109円を割り込み、2

年ぶりの円高となった。繰り返される株安と円高の連鎖の根底には、米国経済・金融シス

テムに対する不安があり、少なくとも年末の資金繰りを乗り越えるまでは神経質な相場が

続くとみられている。

 <日本株から資金撤収も>

 この日も株式を売る動きがアジア全体に広がった。日経平均.N225は午後になって一

段安、下げ幅は一時400円を超えた。大引けでも1万5000円を下回り、年初来安値

を更新した。

 「海外ファンド勢、国内投資家を問わず、投げが相当出てきている。アジア株が売られ

ているほか、グローベックス市場の軟調さをみると、きょうの米国株の動向も懸念される

。目先は、下げ止まる材料が見当たらない」(準大手証券)と、センチメントは悪化する

一方だ。

 11月は例年、ヘッジファンドの決算や米投信の節税対策売りなどがあり、海外勢は売

り越しになりやすいが「今年は日本株のパフォーマンスが悪く、日本からの資金撤退も含

めて処分売りが長引いているようだ」(欧州系証券)、「需給が悪く買い手不在で薄商い

の中、何らかの理由で必要のある売りが目立っている。ファンドなど海外投資家は日本株

を見切り売りしているところもあるようで、下げを加速させている」(大和証券投資信託

委託、投資調査部シニア・ストラテジストの長野吉納氏)との声が聞こえてくる。

 <今晩の米株を先読み>

 大和住銀投信投資顧問、株式運用部チーフストラテジストの門司総一郎氏は「前日の米

国株も反発はしたものの、ショートカバーが入ったにすぎない。サブプライムローン問題

での悪材料がとまらず見通しが晴れない中、市場センチメントが改善するのはしばらく時

間がかかる」と話す。

 米国経済への不透明感が増しており、新光証券エクイティストラテジストの瀬川剛氏は

「感謝祭から始まる年末商戦への不安が出ているのだろう。やや悲観し過ぎだとは思うが

、これまでの米小売企業の決算をみると見通しの下方修正が多く、市場では状況を見極め

たいとの気持ちが強く出ている」と指摘する。後場の動きについても「その日のNY市場

の動きを先読みして日本株が動くことが多くなっており、今晩の米株安を織り込んで売り

が出ているようだ」とみる。

 目先の下値のメドは「20日に付けた安値1万4751円。バリュー面やテクニカル面

からみて、下値をどんどん売り込まれるとはみていない」(東洋証券・情報部長の大塚竜

太氏)との指摘もあるが、この日の安値は1万4770円。あと20円ほどだ。

 <円買いに弾み>

 株安とともに為替市場ではドル売り/円買いが進み、ドル/円JPY=は108.80円

まで下落。2006年5月の安値108.97円を下回り、2005年9月以来、2年2

カ月ぶりのドル安/円高水準をつけた。アジア株安や金融機関の損失計上のうわさなどを

手掛かりに、短期筋が仕掛けたとの指摘が出ている。ユーロ/円EURJPY=も朝方の高

値163.16円から一時161.51円まで1円超下落するなど、円が買われた。

 市場関係者がドル/円の抵抗線とみていた108.97円を割り込んだため、目先はド

ル売りに弾みがつきやすい、との声が出ている。

 UBS銀行東京支店・外国為替部FXアドバイザーの牟田誠一朗氏は「これまで対ドル

でユーロ、英ポンドをはじめ主要通貨が買われる一方で、円だけが取り残されていた。中

東の産油国のなかには、ドル・ペッグ制を廃止するところも出てきて、ドル離れが加速し

ている」と話す。そのうえで「防波堤の110円の攻防はまだ続いているとみられるが、

この水準を守りきれないと105円や100円が視野に入ってくる」と予想する。

 <止まらない国債買い>

 円債市場も海外勢主導で午後に買い意欲が強まった。この日の20年債入札が順調だっ

たことから入札前のヘッジの買い戻しもみられた。

 国債先物の中心限月・12月限<0#2JGB:>は一時、前日比45銭高い137円43銭を

つけ年初来高値を更新。現物市場では10年最長期国債利回り(長期金利)<0#JPTSY=JBT

C>が4.5ベーシスポイント低い1.420%に低下した。それぞれ約1年10カ月ぶり

の水準まで買われた。

 東海東京証券・債券ディーリング部長の有麻智之氏は「サブプライムローン問題を発端

に強まった米国の金融不安を材料にした相場の延長線上の動き。金利というより株価主導

の相場展開」とし「米国がリセッション入りするような懸念が高まれば、金利はまだ低下

余地があり、今はその瀬戸際にある状態」と話す。

 円債市場では、20日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーによる

経済見通しも材料視された。2008年の実質国内総生産(GDP)見通しが下方修正さ

れるなど、一段の利下げ余地を残す、との見方から、国内金利の低下要因と受け止める参

加者もいた。

 国債を買う流れは海外にも引き継がれ、米国債10年物利回りは21日夕(日本時間)

に2005年以来の4.0%割れとなった。

 (ロイター日本語ニュース 橋本 浩記者;編集 田巻 一彦)

 
 

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