為替こうみる:年末に向けドル100円割れの可能性強まる=みずほコーポ 竹中氏
<みずほコーポレート銀行 国際為替部次長 竹中浩一氏>
米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長による議会証言で、金融市場を取り巻く環境が非常に厳しいとの認識が伝わってきた。政府系住宅金融機関(GSE)に対して打ち出した支援策などは、市場に落ち着きを取り戻すための決定打になっていない。また、米景気が明るくない状況が浮き彫りとなり、金融市場環境と合わせ、米経済が厳しいため、足元でドル売りの流れを確認した。
ドル/円は年末に向けて100円割れのリスクが残っていると思う。原油価格が下落しても、不動産価格が下がり、景気の急激な改善は見込めない。失業率も高止まりし、ドルがじりじり売られる展開を予想する。年末に向け、95円ぐらいまで下落する可能性は高くなるのではないか。
秋の大統領選を控え、ブッシュ政権が景気浮揚や金融環境の改善がどこまでできるか疑問だ。大統領選が近づくほど、本腰を入れられなくなる。FRBによる金融政策の舵取りが大きく左右するだろう。そうした状況で安心できる政策は見込めない。一方で、ユーロだけが一方向に買い進まれる展開も考えにくい。足元では金利面でユーロが選好されているが、景況感に減速の兆候も出ているためだ。
(東京 16日 ロイター)
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